ギレルモ・デル・トロ監督おすすめの映画ランキングTOP5

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ギレルモ・デル・トロ監督おすすめの映画ランキングTOP5

映像の不思議さとファンタジーな話の中に仄暗し感じが潜んでいる世界観がくせになります。もともと特殊メイクを生業としていた監督なので、キャラクターのメイクや表現が独特なところも大好きです。ダークファンタジー要素が強い作品の方がギレルモ監督感が強く出て好きです。

 

 

第5位.ギレルモ・デル・トロ「ミミック」

ギレルモ・デル・トロ「ミミック」がおすすめの理由

それまで特殊メイクで映画ととかかわってきたギレルモ監督のハリウッドデビュー作です。監督の得意とするダークファンタジーというよりもSFホラーといった方が近い作品と言えます。分かりやすく言うと「エイリアン」に近い作品ではあるが、監督らしいクリーチャーの造形や映画全体のまとめ方、昆虫が人間に擬態するその方法などが特徴的で観ていて面白いです。ゴキブリを殺すためにより強い種を、と新しい昆虫を作り出したがはずが人間を襲いだすという一見見たことあるようで見たことがない設定も面白いです。古い作品の為、今見ると派手さに欠けるように感じてしまうこともあるかと思いますが、それでもストーリーや昆虫の不気味さ、人のエゴで作り出した生物に襲われる設定などにはぞくっとした感じを覚えるかと思います。とにかくずっと虫が出てきていい意味で気持ちが悪いです。ホラー的な要素よりもそちらの方が人によっては勝恐怖かもしれません。前半はゆっくりとしていますが段々と話の展開が進んでいき、ラストに向けてわっと盛り上がるので飽きずに楽しめるかと思います。

 

 

第4位.ギレルモ・デル・トロ「デビルズ・バックボーン」

ギレルモ・デル・トロ「デビルズ・バックボーン」がおすすめの理由

キャッチコピーやポスター、販促物のデザインからホラーと思われがちですが、ホラーというよりもニューマンドラマに近い雰囲気です。ホラー要素はありつつも得意のファンタジー要素や映像表現で世界観が作られているため、よくあるホラーの様にわっと驚かされるような怖さはありません。どちらかといえば得体のしれないぞわぞわした感じやその時代はいけないなどにぞっとする方が多いです。戦争によってもたらされた悲劇であったり苦難に加え、大人たちの自分たちが良ければそれで、とも取れる見にくい感情が映画のあちこちに見て取れるところに嫌悪感を抱きつつも、自分も大人なのでもしかしてこういった感情を抱えているのでは?という怖さを感じさせます。もちろん幽霊も出てくるのですが全く怖くありません。シックスセンスやラブリーボーンのような人に危害を加えない穏やかな幽霊を想像してもらえると分かりやすいかと思います。また、タイトルの意味がエンディングに向かってだんだん紐解かれていくところも面白い要素の一つです。誰しもがいつかは迎える「死」というものに真正面から向かっている作品であり、記憶に残るよい作品です。

 

 

第3位.ギレルモ・デル・トロ「クリムゾン・ピーク」

ギレルモ・デル・トロ「クリムゾン・ピーク」がおすすめの理由

それまでの監督作品はダークファンタジーが多かったのですが、この作品は監督自身が「ゴシック・ロマンス」と位置付けている作品であり、監督にとっても新境地である映画です。パッケージ等をみるとホラーかな?という印象を受けますが、実際に見ると純愛と狂愛がぶつかりあうドロドロした恋愛ものです。かといってそれまでの作品と違って幽霊が出ないわけではなく、しっかりと出てきます。映画は全体的に暗く、明るいシーンはほとんどありません。が、だからこそ女性二人の赤いドレスや白いドレスが際立って美しい映像を作り出しています。ゴシックな要素が入っている映画の為、立派な洋館(しかし不気味さ100%)の内装であったり、出演陣の召し物がとても豪華で観ていて見惚れるほどです。俳優・女優も有名なキャストを当てているため観ていて安心しますし、ちょっとした表情まで記憶に残る見事な演技を見せてくれます。前半から中盤までは奇妙な出来事の原因が分からずモヤモヤしますが、ラストにかけて一つ一つきちんと謎がとかれていき、その理由にぞっとします。多少のグロい表現があるのでうッ…となりますが、全体を通してみればとても面白く設定もきちんと作られているため二度・三度と見たくなる映画です。

 

 

第2位.ギレルモ・デル・トロ「シェイプ・オブ・ウォーター」

ギレルモ・デル・トロ「シェイプ・オブ・ウォーター」がおすすめの理由

モンスター・クリーチャーを得意とするギレルモ監督の真骨頂ともいえる作品だと思います。ヒロインは人間ですが、そのお相手やくが半魚人という異色っぷり。でもだからこそこれこそギレルモ!と見たくなるから不思議です。ヒロインの女性がハンディキャップを持っており口をきけないません。そのため手話で会話をするのですが、その表情が最高にうまいです。ヒロイン役を演じた女優さんの表情でのものがたりかたがとても良いのでその点にも注目して観てほしいです。また口をきけないヒロインですが、恋のお相手が半魚人のため言葉を介さずとも心と心で繋がっている描写がとてもきれいです。予告やポスターにあったような裸で抱き合うシーンもエロティックな雰囲気よりも神秘的な印象を受ける不思議さがあります。半魚人は施設で虐待を受けているのですが、物静かな主人公が彼を助けるべく行動的になり、周りの助けを受けながら成長していくところも見ていて勇気をもらえ、一矢報いる行動力に感銘を受ける良い作品です。

 

 

第1位.ギレルモ・デル・トロ「パンズ・ラビリンス」

ギレルモ・デル・トロ「パンズ・ラビリンス」がおすすめの理由

ギレルモ監督作品の中でもっともファンタジー要素が強い作品です。主人公が読書好きという設定の為、映画自体が彼女の想像した世界なのか、それとも本当に起きている出来事なのかと始終混乱しながら見続ける感じの作品です。山羊のような角を持ったクリーチャーは悪魔的であり、白目をむいたその形相が不気味そのものです。それでいて名前はパン、ギリシア神話の神の名をしているのでいったいどっちなのか、ヒロインの味方なのか敵なのか分からない気持ちの悪さが追良い印象を与えてきます。他にも掌に目を持つクリーチャーが出てくるのですが、この怪物の元ネタが日本の妖怪です。監督は大の日本好きで有名なのですが、こういった形で日本の文化を映画の中で表現してくれるのは日本人として嬉しいところでもあります。が、このキャラ、パン以上に気持ちが悪い見た目です。王国のプリンセスだと告げられたヒロインが王国に向かうため試練に挑むというテーマですが、映画全体を通して気持ちの悪いキャラクターやグロテスクな表現が多く、これぞまさにダークファンタジーと思わせてくれる作品です。最後はメリーバッドエンドな終わり方の為すっきりしませんが、過酷な時代を生きた主人公にとってはこれが良かったのだろうか…と深く考えさせられる作品です。

 

 

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