ジョン・カーペンター監督おすすめの映画ランキングTOP5

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ジョン・カーペンター監督おすすめの映画ランキングTOP5

「B級映画の帝王」として、どんな設定でどんな俳優を起用しても出来上がった映画はB級映画になってしまうと言われながらも、その映画を面白くするツボを心得た手腕は疑う余地のない名監督です。音楽も自分で手がけることが多いのも有名で、ハロウィンのテーマは今年公開される新作でも未だに使用されています。近年なかなか新作が見られないのが寂しい限りですが、まだまだ頑張って欲しい監督の1人です!

 

 

第5位.ジョン・カーペンター「ゴースト・オブ・マーズ」

ジョン・カーペンター「ゴースト・オブ・マーズ」がおすすめの理由

1990年代以降のカーペンター作品の中でも、そのイキの良さ、思い切りの良さがとびきり炸裂した快作です。プロットとしては「要塞警察」とほぼ同じ、外部からの敵と対決する篭城戦という形をとっていますが、思い切って舞台を宇宙へ、火星にまで飛び出したことが、いい意味での開き直りというか、奔放なカーペンターらしさを出すことに繋がったのではないかと思います。「スピーシーズ」で素晴らしい肉体を披露し、すでにSF映画ファンの間では「スペースバンパイア」のマチルダ・メイの再来かと賞賛されていたナターシャ・ヘンストリッジをヒロインに迎えられたことも大きかったでしょう。その相手役として、「要塞警察」のナポレオンとタメを張れるようなタフガイ、アイス・キューブというのも気が利いてます。クライマックスでは味方の首がポンポン飛んだりする小気味いい人体切断描写なども盛り込み、カーペンター健在!を印象付けた1作と言えるでししょう。

 

 

第4位.ジョン・カーペンター「ニューヨーク1997」

ジョン・カーペンター「ニューヨーク1997」がおすすめの理由

製作当時は「近未来」だった1997年も今や「20年以上前」になってしまいましたが、この作品の鮮烈さは今もいささかも衰えていません。ニューヨーク市をそのまま監獄にするというトンデモ設定に始まり、そこに囚われた大統領を救い出すため、正式な特殊部隊ではなく監獄の中の囚人たちに対抗出来るような「本物の悪党」を選出するというアイデア、その悪党を縛り命令を聞かせるための、24時間のタイムリミット。このアイデアの結果生まれた、今も熱狂的なファンがいる、スネーク・プリスキンという存在感抜群なキャラクター。こういった細部の設定をパズルのようにひとつひとつカチッ!と組み合わせたことにより、この快作が生まれたと言っていいでしょう。24時間のタイムリミットが、主人公が気を失っているうちにその大半が過ぎ去り気が付けば「あと数時間」というのはご愛嬌ですが、その後のスリリングな展開、ラストの小気味良さなど、時代設定を超えて今も愛されるのも納得の、名作です。

 

 

第3位.ジョン・カーペンター「要塞警察」

ジョン・カーペンター「要塞警察」がおすすめの理由

カーペンター監督の長編第二作目にして、実は大好きだというファンの多い「隠れた名作」。冒頭の、闇の中での抗争シーンから始まり、序盤でのアイスクリームを買いに来た少女がいきなり「ぼすっ」と射撃され殺される不穏極まりないシーンが、この映画に漂う危険な空気を感じさせてくれます。内容としては、刑務所に立てこもってギャングからの攻撃をしのぐという「篭城もの」なんですが、立てこもるのが警官だけでなく、収監されている犯罪者も「共に協力して」外部からの敵に立ち向かう!という設定が、見る者をわくわくさせてくれます。この対決のきっかけとなった、娘を殺されたお父さんが役に立たないのに比べ、犯罪者たちのさすがと言うべき頼もしさと言ったら!「ナポレオン」と呼ばれる犯罪者の、最後までそのあだ名の由来を明かさないカッコ良さも素敵な、ローバジェットのB級作品ではありますが、B級ならではの無駄を省いて面白さを凝縮した作品です!

 

 

第2位.ジョン・カーペンター「ハロウィン」

ジョン・カーペンター「ハロウィン」がおすすめの理由

カーペンター監督の名を一躍有名にした作品であり、「13日の金曜日」のジェイソンや「エルム街の悪夢」のフレディと並んで、スラッシャー映画の悪役として名高い仮面の殺人鬼・マイケルが生まれた名作です。ジェミー・リー・カーチスという「スクリーミング・クイーン」を産んだ作品でもあり、またこの後に続編が何本も製作され、2000年代にロブ・ゾンビが、そして2019年にまた「新たな続編」が作られるという、息の長い人気を博する作品です。それだけ、この「オリジナル」のインパクトが強烈だったという証拠ではないでしょうか。殺人鬼マイケルの正体や生い立ちはその後の続編によって徐々に明かされた形で、本作の時点ではまだ「はっきりとその正体がわからない怖さ」というものがあり、観客たちは得体の知れない不死身の殺人鬼に恐怖を感じ、またたまらない魅力を感じたのでした。ちょうどこの時代にジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」やデヴィッド・クローネンバーグの「ラビッド」が公開され、本策も「ホラー映画の新しい波」として期待されていたのも懐かしい思い出のひとつです。

 

 

第1位.ジョン・カーペンター「遊星からの物体X」

ジョン・カーペンター「遊星からの物体X」がおすすめの理由

カーペンター作品の中でも一際人気のある作品であり、何より特殊メイクを担当したロブ・ボッディンの名前を映画史上に刻み込んだ、アナログSFX時代を代表する名作で、現代に於いてもその凄まじさ、衝撃度はいささかも衰えない、見事な作品です。初めて見た人は誰もが自分の目を疑うであろう、物体Xのその姿。「形を自由自在に変えることが出来る」という設定のもと、自由奔放に膨らませたイメージをここまで「目に見えるもの」として形にして映像の中に留めたというのは、ひとつの奇跡とすら思えるほどです。上下逆さになった顔にカニのような足が生えて「テケテケ」と歩いていくさまは、思わず劇中の登場人物に「ふざけてんのか」と言わせてしまうほどの奇想天外なものであり、そしてこのクリーチャーをそのまま劇中に生かすことの出来る、カーペンターの「懐の深さ」あってのものだと思います。21世紀の現在も、この映画での衝撃を越えるクリーチャーには、未だに出会えていないと思えます。

 

 

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