ダリオ・アルジェント監督おすすめの映画ランキングTOP5

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ダリオ・アルジェント監督おすすめの映画ランキングTOP5

ミステリとホラーを融合させ、単なる連続殺人に終始する我が国の刑事ドラマとは比べ物にならない、深い味わいに満ちた作品群を送り出しているからです。代表作との呼び名の高い『サスペリア』でもその独特の色使いなどの美意識や音楽なども注目されます。

 

 

第5位.ダリオ・アルジェント「歓びの毒牙」

ダリオ・アルジェント「歓びの毒牙」がおすすめの理由

アルジェントの初監督作品なのですがこの作品で既にこの監督のスタイルが確立されています。その殺人シーンの凝りようを始め、フーダニット的なストーリー展開といったところにおいてです。簡単な粗筋をいうと、イタリアに旅行できていた作家サムは、とある画廊でもみ合っている男女を目撃します。その女性は、最近イタリアで起きているブロンド女性ばかりを狙った連続殺人の被害者でした。やがて否応なく事件に巻き込まれていくサムですが、犯人はサムの恋人をも標的としてきます。私は小学生の頃からこういった映画が好きで好きで、レンタル・ビデオ屋に入り浸っていた時期に観た作品でした。当然アルジェントのことは知っていて、レンタル店でこの作品のパッケージを手にとり「ア、これはアルジェントの初監督作品だ!」などと思いかなりの集中力で観た思い出があります。その後この作品を含めたDVD-BOXを購入しました。こういう経緯があるのでこの作品は強い思い入れがあるのです。

 

 

第4位.ダリオ・アルジェント「サスペリアpart2」

ダリオ・アルジェント「サスペリアpart2」がおすすめの理由

生まれて初めてレンタル・ビデオ店で借りてきて観た作品。子供向けのホラー映画ばかりを紹介した本(!)に掲載されていて(今回挙げたこの4位を含む上位4作品は全てその本で知りました)TVでの放映を期待していたのですが、なかなか放映されずビデオで観たという次第。主人公のピアニストが事件の真相に迫るのですが、怪しげな無人の館を探索するシーンなど見所があります。勿論、フーダニット的要素もあるのですが、二番目の被害者が湯気でくもった鏡に指でダイイングメッセージを残すのですが、それが最後まで説明されなかったりと「アレッ」と思う箇所もないではないのです。それでも、私のフェイバリットな作品であることには違いありません。好きなシーンは、主人公のピアニストがピアノに向かっていると犯人が脅しにくる場面です。緊張感高く、個人的には気に入っています。私がリスペクトしてやまないミステリ作家の綾辻行人氏も自身の著書『黄昏の囁き』はこの映画にインスパイアされたといっていますが、これについて深く述べればネタバレになりかねないので触れません。

 

 

第3位.ダリオ・アルジェント「シャドー」

ダリオ・アルジェント「シャドー」がおすすめの理由

個人的には今回取り挙げた5作品のなかでは、一番フーダニット的要素が高い作品と思っています。特に犯人の変態性と意外性がこの作品では顕著です。最後で判明する真犯人にはその当時「こいつが犯人だったのか!」と意外性に驚いたのものです。当時はミステリ小説など読んだこともなかったので、余計にそう感じたのでしょう。アメリカの作家ニールがローマについた時から、その作家の作品と同じ手口で連続殺人事件が起きるというもの。配役も個人的には気に入っていて、ジュリアーノ・ジェンマ、ジョン・サクソン、そしてアルジェントのパートナーでもあったダリア・ニコルディといった布陣です。あと被害者となるイタリア人女性たちの奔放的な美しさや独特の色気といった雰囲気も魅力的な要素の一つといえるでしょう。またコナン・ドイルの小説『四人の署名』の引用があって「あり得ないことを消していけば最後に残ったことがありそうになくても真実だ」というのも印象に残っています。この映画では『サスペリア』や『インフェルノ』でみられた原色をふんだんに使った色使いはないのですが殺人シーンの残虐度はひけをとりません。「例えば〜」などとここで書いてしまってはこの映画をご覧になっていない方の興をそいでしまうので(推理小説でいったら犯人やトリックを明かしてしまうのと同様になるので)書きません。

 

 

第2位.ダリオ・アルジェント「インフェルノ」

ダリオ・アルジェント「インフェルノ」がおすすめの理由

私が初めて(TV放映で)観たアルジェント監督作品。『サスペリア』の続編という訳ではないのでしょうが、その原色をふんだんに使った色使い等は踏襲されています。何でも、アメリカ資本で撮った作品のようなのですが、アルジェントの個性は薄まってはいません。ニューヨークに在住の女流詩人ローズは、骨董屋で「3人の母」という本を購入します。それを読み、自分が住んでいる建物は魔女がある建築家に依頼し建てられたものだということを知るのですが、それからその建物に住む住人たちが次々に殺されていく。弟マークはニューヨークのローズのアパートを訪れるのですが・・・・。例によって凝った殺人シーンやカメラワーク等も健在です。そしてこれはある人の意見なのですが私もいたく共感したことなので書かせていただくと、第三位の『シャドー』とはまた違ったニュアンスでの女優たちの撮り方です。音楽講堂で猫を撫でる魔女の美しさやローズ(アイリーン・ミラクル)をはじめとした女優のキレイさを引き出すアルジェントのセンスです。そして、建物に隠された秘密の部屋等、観る者を飽きさせません。

 

 

第1位.ダリオ・アルジェント「サスペリア」

ダリオ・アルジェント「サスペリア」がおすすめの理由

勿論、最近リメイクされた方ではありません。オリジナルの方です。この映画は有名なので今更、何を改まって書くことがあるのかといわれればちょっと返答に窮するのですが。最初の方の殺人シーン(具体的に書いてしまうとこれからご覧になる方の興をそぐことになるのでふせますが)。妖しくも魅惑的なバレエ学校の建物。真夜中、聞こえる靴音。そして学生の誰もが一度も見たことがないという理事長の存在。やはり、これはアルジェントのフィルモグラフィーのなかで屈指の完成度を誇るオカルト・ホラーの大傑作でありましょう。2000年初頭劇場でアルジェントの映画を特集し再上映したことがあるのですが、その時も真っ先に観たのがこの『サスペリア』でした。ですが、私はそれよりも前に例によってTV放映でビデオに録画し繰り返し観てその後レンタルビデオで観てTVでカットしたシーンもあり、今後映画はレンタルビデオで借りてみようなどと思ったものです。ここまでアルジェントに心酔していたのでありますが、どうにも最近のアルジェント作品には食指が動かないのであります。以前よりレンタル・ショップに行く頻度も減っています。映画鑑賞が第一の趣味でなくなってきたのであります。何故、そうなったかは自分では判らないのですが。

 

 

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