デイビッド・フィンチャー監督おすすめの映画ランキングTOP5

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デイビッド・フィンチャー監督おすすめの映画ランキングTOP5

完璧主義と言われるだけあり、テイクを100近く取ったり、一つの絵を取るのにもの凄い時間をかけたりとこだわりがすごいです。カメラワークも固定されたものが多く、個人的に手持ちなどによるぶれている映像が好みではないので、この監督の作風は自分にとってはドストライクです。

 

 

第5位.デイビッド・フィンチャー「セブン」

デイビッド・フィンチャー「セブン」がおすすめの理由

フィンチャー監督の出世作であり、これが最高傑作と呼ぶ方も多いですが、自分としてはまだ監督が自分のスタイルを確立していない部分があるように思え、総合的にはあまり好きではありません。しかし、ブラッドピットやモーガンフリーマンをはじめとした俳優陣の演技も素晴らしく、ストーリーもただのサスペンスホラーと言うには勿体ない、非常に重厚な作りになっており、何度観てもたくさんの発見があります。フィンチャー監督には多いですが、話が進むに連れてわかってくる人間の裏と表や、どんでん返しなどにはとても惹きつけられますし、その後の映画に多くのリファレンスが見られるように、映画界においても大きな影響を与えた作品であるように思います。何よりも見終わった後の後味の悪さは、最近の映画にはあまりない奇妙な満足感を与えてくれます。自分がブラピの立場にいたらどんな決断をするのだろうか?人間の信念というものはそもそも何であり、どれだけの強さを持つのか、多くのことを考えさせてくれます。

 

 

第4位.デイビッド・フィンチャー「ドラゴンタトゥーの女」

デイビッド・フィンチャー「ドラゴンタトゥーの女」がおすすめの理由

世界的にも有名なミステリー小説の映画版です。この他にも映画化作品はありますが、見比べてみるとフィンチャー監督の技量のすごさに改めて関心させられます。閉鎖的な空間での重苦しい緊張感が見事に映像で再現されており、約2時間半の長さでも飽きることはありません。この映画で好きなのはルーニーマーラ演じるリスベッドのキャラクターです。コミュニケーションに問題を持つ天才ハッカーなのですが、主人公のダニエルクレイグ演じるミカエルとの交流で、少しずつ心に変化が起きていく様子はサブストーリーとは言え、非常に興味深いです。リスベッドのようにあまりにも個性の強いキャラクターはアメコミのヒーローのように少し現実離れしてしまって、リアリティが感じられない場合も多いですが、ルーニーの演技のおかげで一切違和感はありません。個人的にはなぜ彼女がオスカーにノミネートされなかったのか不思議です。当然ミステリーとしても近年では希に見る衝撃展開の連続で、最後に現れる真相には「羊たちの沈黙」を観たときと同じような衝撃がありました。

 

 

第3位.デイビッド・フィンチャー「ゴーンガール」

デイビッド・フィンチャー「ゴーンガール」がおすすめの理由

こちらは原作が大好きで、フィンチャーが監督を務めると聞いた時は飛び上がって喜んだ記憶があります。主演の一人、ロザムンドパイクはエイミーを演じ、オスカーにもノミネートされました。この映画が面白いのは、「視点」というものについて考えさせてくれるところです。エイミーとその旦那のニック、二人の視点を見ていく中で何が本当で、何が嘘なのかわからなくなっていき、最初は味方していたキャラクターを次の瞬間は嫌いになっていたり、と原作者が脚本を務めているだけあり、ストーリーの描き方と観客の誘導の仕方が本当に巧です。また、この映画では結婚を通して人間関係の根本的な部分をテーマとして据えています。相手にとって魅力のある誰かを演じないと崩れてしまう夫婦関係を哀れだと言うエイミーの姿には、どこか自分にとっての人と人との繋がりについて考えさせられる部分があります。規模が大きいわけではありませんが、最後にかけて徐々に上がっていく緊張感は、フィンチャー監督作品の中では一番の盛り上がりを見せていると思います。

 

 

第2位.デイビッド・フィンチャー「ソーシャルネットワーク」

デイビッド・フィンチャー「ソーシャルネットワーク」がおすすめの理由

この映画は、完成度で言えばフィンチャー監督だけでなく、どの映画にも勝るものがあると思います。脚本はアカデミー賞を受賞したアーロンソーキン、俳優陣はジェシーアイゼンバーグをはじめとした演技派揃い、そして監督はフィンチャーです。映画は総合芸術と呼ばれますが、まさに全ての映画要素において最高レベルに達しています。ストーリーはフェイスブック創設の話ですが、メインは人間関係、特に会社が成長していく中で変化していく友情関係にあります。脚本のソーキンさんは台詞回しが非常にうまいことで有名ですが、この映画では長いシーンであっても台詞の掛け合いがまるでアクション映画でも見ているかのようなテンポで繰り広げられ、どこを取ってももの凄く面白いです。また、この映画で興味深いのは、決して主人公のマークを肯定も否定もしていないところです。最後には「彼は世界最年少の億万長者である」という事実だけが文字で映し出されますが、ここに辿り着くまでの経過を見てきた観客に、彼をどう捉えるかは委ねられているわけです。映画好きの友人などとこの映画について話すときも、主人公に好意的な人もいれば、大嫌いだと言う人もいて、とても興味深い映画です。

 

 

第1位.デイビッド・フィンチャー「ファイトクラブ」

デイビッド・フィンチャー「ファイトクラブ」がおすすめの理由

ソーシャルネットワークが完成度で一番なのに対し、この映画はメッセージ性において最高傑作だと思います。ストーリーにはどんでん返しや映像として面白いシーンもあります。しかし、この映画の魅力は話の中に散りばめられたテーマにあります。一つ一つがとても重く、個人的には人生観を変えたものまであります。エドワードノートン演じるどこにでもいそうな平凡な会社員の主人公が、ブラピの完璧なはまり役であるタイラーダーデンという男との交流を通し、人生を変えていくストーリーです。あちこちが腐って、電気もガスもろくに使えない家に住んでいるタイラーは、主人公に「物なんて何の価値がある?」と問います。かれこれこの映画は30回ほど観ているでしょうが、いつもこの台詞にはハッとさせられます。自分は物に縛られ、もっと大事なものから目をそらしているのではないか?人生で一番大事なものとは何なのだろうか?そんなことを考えさせてくれる映画です。

 

 

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