フランシスフォード・コッポラ監督おすすめの映画ランキングTOP5

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フランシスフォード・コッポラ監督おすすめの映画ランキングTOP5

フランシスフォードコッポラは、ある一時期、間違いなく地上最高の映画監督でした。脚本を書かせても良し、プロデュースしてもよし、監督させても最高の映画人でした。しかしある一時期を境に、あれほど輝いていた才能が、見事に消えてしまいます。その当たりも含めて大好きです。

 

 

第5位.フランシスフォード・コッポラ「ドラキュラ」

フランシスフォード・コッポラ「ドラキュラ」がおすすめの理由

画面がきれいです。きらびやかです。石岡瑛子の衣装がとても素晴らしいです。お話はブラム・ストーカーの小説、ドラキュラに忠実に基づいています。しかしこの小説は、ホラー小説の名作、ドラキュラを生んだ作品、と言うことになっています。しかしいかんせんもう古くなっていて、現在読み返してもピンとこないと思います。現代の物語としてはかなり昔に役に立たなくなっています。エッセンス、と言うことなら意味があるのかもしれませんが、普通の人間の感覚ではなかなかついて行けません。そこを敢えて真っ正面から勝負にかかっています。真っ正面からというのは、かなり本気で原作を忠実に映像化しようとしているのです。原作の感じがかなり優れていると思います。 名優アンソニーホプキンスに二役演じさせているところが凄いです。しかしどれだけ真剣に、しかも最高の技術で、そして最高のスタッフで作ろうとも、何故か心に届きません。コッポラによる、かなり大がかりな空振りの記録、ということでベストに入れました。

 

 

第4位.フランシスフォード・コッポラ「タッカー」

フランシスフォード・コッポラ「タッカー」がおすすめの理由

この映画も、コッポラがダメになってから撮った作品の一つなのですが、前作と違うところがあります。それは結構良い作品だということです。地獄の黙示録以降、糸の切れたたこのようになってしまったコッポラ。何度も破産を繰り返し、映画を撮っても制作をしても、なかなか良い作品が出来ません。同じ人間が作るものがこれほど違ってくるのか、とため息が出るほどです。この作品タッカーは、実際に存在した自動車会社の名前です。自動車会社を作り経営していたタッカーは、物語のラストに詐欺の罪で告発されてしまいます。自分は詐欺を働いてなかった、実際にベストを尽くしていたんだ、と言うことを証明しようとします。ネタバレになるとこまるので、詳細は語りません。しかし幻の車タッカー。そしてタッカーの車が現実に残っていたこと。数奇な歴史を背負ったタッカーに対する愛情。色々なことが気持ちよく伝わってきました。あまりスケールの大きな映画ではありませんが、コッポラはまだやれると思わせてくれた1作

 

 

第3位.フランシスフォード・コッポラ「ゴッドファーザーPARTⅡ」

フランシスフォード・コッポラ「ゴッドファーザーPARTⅡ」がおすすめの理由

この作品が三位に入ったのは、一位と二位が強烈だったからです。この作品も凄い傑作です。他の映画監督ならば確実に一位に入る優れた作品です。前作が本当に完成された作品だったので、制作に関しては一悶着あったらしいです。理由はコッポラが前作の後日譚を作りたがらなかったと言うこと。大もめにもめたあげく制作が開始されました。ヴィトー・コルレオーネの若い頃の物語が展開されます。最初の殺人から、時間軸を前後して、最後は後日譚へと。かなり長い時間にわたる物語を扱いますが、それほど混乱せずに頭に入ると思います。シリーズを通して、ロバート・デニーロやアル・パチーノ演じるイタリアマフィアの危ない雰囲気にやられます。そしてそれとセットになっている、過剰なまでに強い身内への愛情と、埋め合わせようとしてもどうしようもないような欠落や孤独。そういったものが織り込まれた濃密な物語。注意点があるとすれば、一作目をあらかじめ見ることぐらいです。

 

 

第2位.フランシスフォード・コッポラ「ゴッドファーザー」

フランシスフォード・コッポラ「ゴッドファーザー」がおすすめの理由

凄い傑作。マフィアの映画。出演はマーロンブランドとアルパチーノ。もちろんイタリアンマフィアの話です。冷酷冷血なマフィアたちの家族関係、そして濃密な愛情が描写されます。敵のベッドの中に馬の首を放り込んだり、暴力的で嫌な場面があります。しかしこの映画の本質はそこにはありません。登場人物の一人、ヴィトー・コルレオーネ(ゴッドファーザー)は敵には恐れられ、味方には尊敬されるマフィアの親分役で、かなり複雑な人間です。マフィアのファミリーを統べる彼も、超人ではなく、引退の時もやってくる。ゴッドファーザーは濃密な血と絆の継承の物語です。見る前は冷血と暴力だけの話だと思っていましたが、全く違った。多面的である意味崇高で、非常に魅力的です。絶対に知り合いにはなりたくないし、近くにいたら凄く嫌ですが。この映画は単なるヤクザ映画やエンターテイメントの映画の枠を飛び越えてしまっています。平易で興奮するのに芸術のレベル。アカデミー賞は当たり前でしょう。

 

 

第1位.フランシスフォード・コッポラ「地獄の黙示録」

フランシスフォード・コッポラ「地獄の黙示録」がおすすめの理由

自分にとってはこの映画が地上で一番優れた映画だと思います。コッポラがゴッドファーザー2作で儲けた金を全額投資したという話、実際の死体を使って撮影をした、ナパーム弾で島一個分を焼いてしまった、などという話など変なエピソードに事欠かない作品です。規模も超巨大でスタッフや役者の一団を連れて、ジャングルの奥地まで分け入ったり。お話は単純で、米軍の将校で会った人間が(カーツ大佐)、ベトナムの奥地で勝手に国を作っているので殺しに行ってこい、と主人公の軍人が命令される話です。現在はアポクリプス・ナウというタイトルで。アポクリプスは黙示録という意味です。戦争が続行されている所をターゲットのカーツ大佐を求めて進んでいきます。それまでに戦地の異常な状況が繰り返しスクリーンに映し出されます。そしてマーロンブランド演じるカーツ大佐の後頭部が移ったときの衝撃が忘れられません。コッポラの映画人生は、この一作以降滅茶苦茶になりました。

 

 

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