ラッセ・ハルストレム監督おすすめの映画ランキングTOP5

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ラッセ・ハルストレム監督おすすめの映画ランキングTOP5

まずは映像がとてもきれいです。心が落ち着く優しい映像が多く、見ているだけで癒されます。主人公の日常についての物語が主なテーマで、派手なことは起こらないが、淡々とした中に心情の変化を上手く現わすことができる監督です。

 

 

第5位.ラッセ・ハルストレム「愛に迷った時 SOMETHING TO TALK ABOUT」

ラッセ・ハルストレム「愛に迷った時 SOMETHING TO TALK ABOUT」がおすすめの理由

主人公の女性・グレイスが、夫の浮気を目撃してしまい、娘を連れて家を飛び出し、夫婦がよりを戻すまでを描いたラブコメ風の映画です。保守的なアメリカ南部の話で、伝統を守る…またはその生活しか知らないといった人たちの中で、主人公のグレイスが自分の人生をたくましく生きていきます。アメリカ南部の女性は、保守的な土地柄ゆえに、自分のやりたいことや、意見は押し殺して生きています。そんな中でもいつかはここを飛び出したい、自由になりたい…と思って生きています。主人公のグレイスを演じるジュリア・ロバーツは、そんな南部の女性を彼女の魅力を借りて演じています。力強い、でもおちゃめな役を上手に演じていて、好感が持てます。1990年代から2000年代のジュリア・ロバーツはラブコメ風の映画には欠かせない女優で、プリティウーマンほどの愛らしさは無いにせよ、ここでも映画全般で若くて可愛らしいジュリア・ロバーツを満喫することができますよ!

 

 

第4位.ラッセ・ハルストレム「サイダーハウス・ルール The Cider House Rules」

ラッセ・ハルストレム「サイダーハウス・ルール The Cider House Rules」がおすすめの理由

時代は第二次世界大戦末期。アメリカの孤児院で生まれ育った主人公のホーマーは、父親代わりでもある医師の元で医術を学んでいました。そんな彼が、ふとした出来事から、孤児院を飛び出し、新たな世界へ踏み出すという物語です。主人公のホーマーを、トビー・マグワイアが演じていて、まだあどけなさの残る青年を上手く演じています。ヒロイン・キャンディを演じるのはシャーリーズ・セロン。恋人がいながらも、主人公のホーマーに惹かれていく女性を演じています。サイダーハウスとはリンゴ農園のことで、そこで働く黒人労働者たちと主人公のホーマーは心を通わせていきます。黒人労働者のリーダーとその娘、実は関係を持っており、娘は妊娠してしまいます。ラッセ・ハルストレムの映画では、時折この近親相姦の場面が出てきます。見ている方としては重いテーマですが、そんな境遇の人を助け出そうとする意図が感じられます。実際、この映画では、主人公のホーマーが学んでいた医術を使い、娘の中絶手術を行いました。それが元で、ホーマーは自分の進むべき道を確信し、孤児院に帰って、医師としての道を進むことを決意します。青年が成長していく過程を上手く描いた映画です。

 

 

第3位.ラッセ・ハルストレム「ショコラ Chocolat」

ラッセ・ハルストレム「ショコラ Chocolat」がおすすめの理由

ラッセ・ハルストレムの作品の中では、日本では一番知られている映画でしょう。アカデミー賞にも作品賞、主演女優賞、助演女優賞など5つの部門でノミネートされています。サントラも素晴らしいできで、主演のジョニー・デップがギターで参加するなど、話題性も十分でした。物語は1959年のフランスのある村に、一組の親子がやってくることから始まります。その親子は流浪の民なのですが、チョコレートを広めるために旅をしています。その村でチョコレートの店を開きますが、昔ながらの保守的な村で、はじめはその親子をみんなが毛嫌いします。しかし、甘いチョコレートを口にするたびに、魔法がかかったかのように、村人たちが幸せになっていきます。その様子を見ていた村長は、どうにもそれが気に入らず…。結局、その村長もチョコレートの魔法にかかり、幸せになるのですが、映画全般を通して甘いチョコレートの香りが漂ってくる幸せな作品です。俳優陣も、主演にジョニー・デップとフランスの名女優、ジュリエット・ビノシュ。頑固で保守的な村長を名優、アルフレッド・モリーナが演じています。村の老女役にジュディ・デンチなど素晴らしい俳優陣です。特に、ジュリエット・ビノシュの笑顔や雰囲気は見ている人に、チョコレート以上の魔法をかけるぐらいの魅力がありますよ!

 

 

第2位.ラッセ・ハルストレム「ギルバート・グレイプ What’s Eating Gilbert Grape」

ラッセ・ハルストレム「ギルバート・グレイプ What’s Eating Gilbert Grape」がおすすめの理由

ラッセ・ハルストレムが世に知られる足掛かりとなった作品です。ジョニー・デップが生き方に悩む主人公の青年・ギルバート役を、若きレオナルド・ディカプリオが重い知的障害を持つ弟役を好演し、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされます。その完ぺきな演技から、当時はレオナルド・ディカプリオは本当に知的障害者ではないか?と言われたほどでした。ギルバートが悩みを打ち明け、心を許すヒロインの役を、ジュリエット・ルイスが演じています。マーティン・スコセッシ監督によるスリラー映画「ケープ・フィアー」でアカデミー助演女優賞にもノミネートされています。ラッセ・ハルストレムの映画は、主人公の人生の再生、または成長がテーマになっており、この作品も主人公のギルバートが重い知的障害の弟と、夫に先立たれ過食症になった母を抱えながら、悩み、そして成長していく様子を描いています。アメリカ・アイオワ州の雄大な映像と共に、深い感動を与えてくれる作品です。

 

 

第1位.ラッセ・ハルストレム「シッピング・ニュース The Shipping News」

ラッセ・ハルストレム「シッピング・ニュース The Shipping News」がおすすめの理由

原作は1993年にピューリッツァー賞を受賞したE・アニー・プルーによるもので、2001年に公開されました。ラッセ・ハルストレムが描いてきた人生の再生の中では、この作品が最も深い感動と、そして安らかな希望を与えてくれます。主人公のクオイルは、幼少期の父親の厳しい育て方により、人生を楽しむことができません。妻も奔放な人生を送り、駆け落ちの後に死んでしまいます。深い傷を負ったまま、祖先が住んでいた地に移り住み、シッピング・ニュース(港湾情報)の記事を書く仕事に就きます。そこで出会った優しくも影のある女性、ウェイヴィと恋に落ちますが、ウェイヴィもまた過去に起こった事件で深い傷を負っています。2人は求め合い、その愛によって生きる希望を取り戻そうとしますが…。主人公のクオイルを演じるのはケヴィン・スペイシー。その表情だけで、主人公の深い傷が見えてしまう演技は必見です。ウェイヴィ役にはジュリアン・ムーア。影のある女性を好演しています。クオイルの奔放な妻役にはケイト・ブランシェット。実は、パッと見ではケイト・ブランシェットとは分からないほどの奔放ぶりで、これも必見です。終始、映像の色調は暗い印象ですが、見終わった後の爽快感が心地よい作品です。

 

 

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