大友啓史監督おすすめの映画ランキングTOP5

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大友啓史監督おすすめの映画ランキングTOP5

作品全てが魅力的。特に「るろうに剣心」は、少年漫画の映画化ということで一歩間違えばコスプレちっくになってしまう世界観を、違和感なく表現し切っており、「少年漫画の実写映画化」とそのまま「新しい日本のサムライ映画」に昇華させていてお見事だった。

 

 

第5位.大友啓史「秘密」

大友啓史「秘密」がおすすめの理由

「秘密」が何なのかを探るストーローが秀逸。近未来的な世界観を見事に表現できている。配役もバランスがよく、特に犯人役の少し気が狂った演出はお見事だった。ストーリーがミステリーチックな仕上がりになっていて、ドキドキしながら見る事ができた。惜しかったのは、なんとなく報われないようなラストだったことと、最後になんとか「良さげなエピソード」を盛り込んで報われたような感覚を作っていたこと。それでも結局「無理やり入れた感」が出てしまい、見たこちらとしては最後まで報われずにモヤモヤとしたものを感じながら映画館を出ることになった。むしろ「報われなさ」をそのまま強調した方が良かったかもしれない。他の大友作品と比べてこの点が惜しかったので第5位に。とは言っても、世界観の作り込み方や、途中までの「秘密とは何なのか」という問いに迫っていくストーリー自体は楽しめたので、本格的なスリルミステリーが好きというあなたにはオススメしたい一作ではある。

 

 

第4位.大友啓史「億男」

大友啓史「億男」がおすすめの理由

原作自体は、実はそれほど映画化に向かないストーリーだったと思う。展開を作りにくく、単調に進んでいくのが本来の話の本筋だ。しかし、そこを見事に起承転結作り上げ、映画として成り立たせている点がお見事。アクションが多かった今までの大友啓史作品を見てみると、今回の映画はそれなりに挑戦だったのではないかと思うし、その中でここまでの作品を作れたことは素晴らしいと思う。音楽と俳優の表情、カメラワークを見事に使って、自然な流れであれば盛り上がりでなかった箇所で盛り上がりを作り出してしまっている。第4位である理由として、ストーリー的に仕方ないのかもしれないが、他の大友作品と比較した際に地味であること。アクションがない映画なので多少は致し方ない。しかし、アクションの勢いで押し切らないスタイルの映画だったからこそ、大友監督の本当の実力を垣間見る事ができたとも言えると思うので、個人的には非常に好きな一作のである。

 

 

第3位.大友啓史「プラチナデータ」

大友啓史「プラチナデータ」がおすすめの理由

もともと原作が映像化を想定していただけに、原作ファンからしても違和感のない世界観の作り方で、すんなり映画の世界に入っていく事ができた。その中でも、限られた映画の中だけで表現するために省くべきところを省く姿勢がお見事。実は原作からするといくつか省いている設定箇所もあるのだが、そこが違和感でない。むしろ映画が伝えたいことをまっすぐに届けることに一助していて、終始違和感なく楽しむ事ができたと思う。3位である理由は、ラストシーンのリアリティ。少々リアリティに欠けてしまっていた。やはり、「いや、今突っ込んだら倒せるだろ!」「敵目の前にしてるのに警戒なさ過ぎない?」などのツッコミを見ている者にさせる余地を与えてはいけない。その瞬間は映画の世界から離れて冷静な目線で見てしまう。しかしそれまでの運びはお見事であったし、手に汗握る展開であったし、メッセージ性にも優れている作品であったと思うので、堂々の3位である。

 

 

第2位.大友啓史「るろうに剣心 伝説の最期編」

大友啓史「るろうに剣心 伝説の最期編」がおすすめの理由

主人公剣心の幼少期まで振り返り、心の動きを丁寧に描いている。激しいアクションシーンとは対照的な静かな演出が素晴らしかった。そのアクション性にスポットが当てられた本シリーズだけに、きちんとそのあたりの人間の心を描くことで、ただ勢いだけで評価されている映画ではないことを知らしめたと思う。また、もちろんアクションも素晴らしい。どうしてこのカメラワーク思いつくんだろう、というようなシーンが多数あって、さすが大友啓史、と頭がさがる思いだった。1位でない理由としては、一番最後のアクションシーンにリアリティがかけていたこと。アクションなんだからリアリティがなくて当然なのかもしれないが、前作がきちんとそのあたりも追求されていただけに、「いやさすがにそれはないよ」というようなアクションがあったことは少し残念だった。とは言っても、ラストの敬礼のシーンなどにカッコ良いサムライ魂を感じたし、堂々と日本を代表するサムライ映画世界中に対して言う事ができると思う。

 

 

第1位.大友啓史「るろうに剣心 京都大火編」

大友啓史「るろうに剣心 京都大火編」がおすすめの理由

文句なし!「実写不可能」とまで言われた激しいアクションを見事に映画化することに成功している。俳優たちの身体能力もさることながら、それを追い切るカメラワーク、引き立てる演出がなければ、一歩間違えればただの「サムライコスプレ映画」になってしまっていただろう。特に中盤の京都大火を食い止めるための剣心たちの戦いのシーンは、音楽の入り方一つから、主役のフレームへのハマり方、明暗のつけ具合、どれをとっても文句なし。始まりに敵が奇妙な掛け声をあげながら近づいてくるシーンだけで、背中にゾクゾクとしたものが走り一気に映画の世界観の中に引き込まれる事ができ、息を飲んでその戦いを見届ける事ができた。また続編である「伝説の最期編」へと繋げるラストの作り込み方もお見事。「え!?ここで終わり!?どうなるの!?」とハラハラして、続編の公開が待ちきれなかったほどだった。大友啓史を語るのならば、まずは見ておきたい一作である。

 

 

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