宮崎駿監督おすすめの映画ランキングTOP5

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宮崎駿監督おすすめの映画ランキングTOP5

彼の描く人物たちは、見ていてとても気持ちが良い。絵柄も背景は美しく、登場人物たちは老若男女問わずに、性格や、しぐさなどの描き方の細かい部分までもが生き生きとしていて、とてもかわいらしく見える。登場人物の誰もが、その人生においては主役なのだということを思い出させてくれる。また、比較的昔の作品では、エンディングのスタッフロールが流れているときに、物語のその後の様子がわかるものが多いのも嬉しい。

 

 

第5位.宮崎駿「となりのトトロ」

宮崎駿「となりのトトロ」がおすすめの理由

メイとサツキの歳の離れた姉妹の物語が、それぞれの年齢の子供たちにとって共感出来るものとなっている。大人たちが子供たちをちゃんと守り育てている様も、大人の目線と子供の目線では感じ方が違うだろうけれども、そこが良いと思う。子供たちは大人になったときに、この作品で描かれていた大人やトトロなどの森の精霊たちの優しさを、子供の時とは違った視点で感じられるはず。宮崎駿の作品は、成長と共に違う視点からの気づきを得られるものが多いように感じられる。この作品も、そのうちの一つだと思う。特にこの作品は、メイちゃんくらいの小さな子供の頃に一度見て、その後も定期的に楽しむ機会があると素晴らしいのではないだろうか。幼児期、少年少女時代、思春期、青年期、そして成人後…と、見る年代によって今まで見えなかったものに気づいたり、違った感想が湧き上がってくると思う。子供や孫が出来た人たち、老年にさしかかった人たちも、久しぶりに見たら、また違った感慨を抱くのではないだろうか。

 

 

第4位.宮崎駿「魔女の宅急便」

宮崎駿「魔女の宅急便」がおすすめの理由

この作品は、正に今、思春期まっただ中の少女が見ると、共感出来ることが山ほどあると思う。正直言って、小さな子供が見ても恐らく内容を理解することは難しいだろうと思う。私が子供のときに見ても、途中でつまらなくなってしまい、最後あたりの盛り上がる場面になるまでは、興味を持てなかったからだ。ただ、それでも出来れば小さな子供の頃に一度は見て欲しい作品でもある。意味がわからなかった部分が、徐々に理解できていく快感を味わえるからだ。大人になっていくにつれて、主人公であるキキのひとり暮らしに憧れながら、知らない街で活躍する冒険ものとしてしか見られなかったものが、少しずつ意味合いを変えていく。黒いだけの簡素な服を恥ずかしがったり、トンボという少年のパーティーに「行けない」と語った時の心情や、軽い嫉妬がもとの仲違い、スランプによって、自分自身が今まで認識していたものとは別の日常が突然やってくる不安や恐怖など、それらを彼女なりに受け止めながら、最後には自分にぴったりと合うもの(才能や能力、自分に合った道具など)を見つけていく物語だ。

 

 

第3位.宮崎駿「ルパン三世 カリオストロの城」

宮崎駿「ルパン三世 カリオストロの城」がおすすめの理由

ルパン三世でおなじみの仲間たちが、カリオストロの秘宝と、お姫様をめぐって繰り広げるアクションが、本当に爽快だ。挿入歌も素敵で、作品の世界観に合っている。ルパン三世の衣装が、トレードマークの赤いジャケットではなく、青緑色のジャケットになっているのが特徴的だ。次元とルパンが奪い合うミートボール入りのスパゲッティも、本当に美味しそうで食べてみたくなる。宮崎駿の作品は、食べ物が美味しそうという評価の良い例だと思う。この作品ではルパン三世が非常に紳士的で、お姫様はどこまでもお姫様という雰囲気を崩さない。物語中には、ルパン三世の意外な過去の話が飛び出して来たり、銭形警部や峰不二子が協力をしてくれたり、次元や五右衛門の仲間たちの活躍が見事だったりと、最初から最後まで飽きることなく楽しめる。そして、最後には銭形警部の、あの名台詞も聞くことが出来る。とにかく、映画全編を通して「気持ちの良い連中」と冒険を楽しめる作品となっている。

 

 

第2位.宮崎駿「風の谷のナウシカ」

宮崎駿「風の谷のナウシカ」がおすすめの理由

どちらかと言えば、小さな子供から大人まで、世代を問わずに楽しめるものが多い宮崎駿作品の中で、この作品は大人向けだと感じられる。声優陣も少年少女の声ではなく、大人っぽい声を入れている。原作も難解で、映画でも物語の細かい部分などは詳しく語られない。登場人物たちの台詞も、ある程度の年齢以上じゃないと意味がわからないものもある。更には恐らく、『宇宙戦艦ヤマト』の物語を知っていなければ聞き逃したり、見逃してしまうような、ささやかすぎる描写(敵である人物が語る「宇宙に行った船があったらしい」といった噂話や、船の残骸らしきもの)も存在する。物語が始まるときの巨神兵たちが街を焼き尽くすシーンは、ノスタルジックな音楽と相まって恐ろしくも美しい。そして、せつなさが胸にこみ上げてくる。人の残酷さに怒りを感じる部分もあり、必ずしも楽しいだけの物語ではない。けれども、ナウシカの優しさと強さに救われる。見終わった後は、深い感動に包まれ、また作品を理解するために何度でも見たくなる映画だと思う。

 

 

第1位.宮崎駿「天空の城 ラピュタ」

宮崎駿「天空の城 ラピュタ」がおすすめの理由

実際には難解な物語の歴史や、細かな設定があるにも関わらず、世代や性別を問わずに、爽快な冒険活劇ものとして見ることの出来る作品だと思う。主人公であるシータがとにかくかわいいし、強くて優しい。シータを常に守り助けてくれる、パズーの健気さや身体能力の高さも見ていて気持ちが良い。パズーがシータのためにつくる、パンの上に目玉焼きをのせただけの食事(通称「ラピュタパン」)も、とても美味しそうに見える。シータが立ち向かうことになる帝国軍人やムスカ以外にも、空賊たちが物語に介入してきて、シリアスな中にもほっこりとした笑いがある。パズーの親方や、女将さんたちも、とても気っぷの良い人たちで、序盤は彼らに助けられることになる。空や雲、風や雷雲、雨などの描き方がリアルで、落ちる・浮かぶ、といったことに体が反応してしまうぐらいの迫力がある。天空の城に使われていたロボットの兵士たちの映像も、せつなくて恐ろしい。けれども同時に、憐れみや愛おしさも感じる。自分はどんな場所で、どんな生き方がしたいか、どんな世界に住みたいか、といった問いを投げかけてくる作品だと思う。

 

 

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