降旗康男監督おすすめの映画ランキングTOP5

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降旗康男監督おすすめの映画ランキングTOP5

降旗監督は役者さんを艶っぽく撮る事に秀でた映画監督だと思います。コミカルな中にも荒んだ中にも、艶っぽさを映像全体で感じさせてくれます。泣ける映画も多いのですが、決して涙の押し売りをしてこない感じが心地良いです。

 

 

第5位.降旗康男「あなたへ」

降旗康男「あなたへ」がおすすめの理由

日本で素晴らしい監督が素晴らしい役者で撮るとこんなにも素晴らしいロードムービーが作れるのだと感心した作品でした。ロードムービーにはやはり目的があり、目的地があり、感情の揺さぶりがあります。そこをあくまで日本で良きとされる奥ゆかしい感情のもと描いている、心に染みる映画なのです。 自分の死後悲しみに暮れるであろう夫(高倉健さん)に送る絵葉書。それには故郷の海に散骨してほしいという遺言が書かれていた。夫は妻の言葉通りに旅に出る。 道中出会う人々が魅力的なのは言うまでもないのですが、そこでの出会いがまるで亡くなった奥さんにはわかっていたかのように見えてくるのです。そして、それを亡くなった奥さま(田中裕子さん)と一緒に見守っているようになります。「よくここまで来たね」って思うのです。主人公が出会う人々にビートたけしさん、佐藤浩市さん、草なぎ剛さん、余貴美子さんと層が厚いです。彼らが夫に伝えて、夫が彼らに伝える言葉は一つ一つが美しさに溢れています。

 

 

第4位.降旗康男「寒椿」

降旗康男「寒椿」がおすすめの理由

コメディエンヌのイメージの強い西田敏行さんの男っぷりが素晴らしい作品です。また当時アイドルだった南野陽子さんのラブシーンは公開時話題になりました。 高知の色街を舞台に牡丹(南野陽子さん)という新人芸妓といわゆる芸妓紹介を仕事とする岩伍の物語です。自分が売り買いした芸妓に手を出すことはできず、牡丹の気持ちに答えられない。これは純愛映画なのです。人情味ある岩伍だがやっていることは裏稼業であり、いざという時の腕っぷしは強い。その表裏を見事に西田敏行さんが演じています。南野陽子さんの演技の拙さやまだ若い高嶋政宏さんの角ばった演技もそれぞれの役の純粋さを表現するのにプラスに働いている感じです。 また舞台となったのは成年男子に選挙権が認められた昭和の初めであり、選挙における男同士のいざこざに美しい牡丹が巻き込まれていくというストーリーの質量も高くなっています。 守る男の西田敏行さんと貫く男の高嶋政宏さん素敵でした。

 

 

第3位.降旗康男「あ、うん」

降旗康男「あ、うん」がおすすめの理由

高倉健さん演じる会社経営者の門倉が親友である水田(板東英二さん)の妻たみ(富司純子さん)への想いを胸に家族の交流が描かれた軽やかだが歴史的な背景も読み取ることができる作品です。原作は昭和を代表する女流作家、向田邦子さん。 高倉健さんが女たらしで遊び人の役をやる珍しい作品で、健さんのあどけない笑顔が最高です。喜劇な要素を盛り上げてくれるのは、水田を演じる板東英二さんと門倉の妻を演じる宮本信子さん。私の中では、板東英二さん=水田と言うほどのはまり役だと思っています。宮本信子さんのチクチクと旦那さんをいじる感じは、思わず「怖!」と言いたくなるような演技なのにどこか可愛らしい。大人たちのラブストーリーでこんなにもプラトニックで可愛らしい映像作品、他にないように思います。 大人たちの想いと同時に水田の娘、君子(富田靖子さん)と恋人(真木蔵人さん)とのプラトニックなラブストーリーが進行していきます。 舞台は昭和12年の東京。太平洋戦争へ突入していく時代。戦争で引き裂かれる君子と恋人を思う大人たちが自分たちの想いと重ねている。ザ向田邦子作品という感じの心の奥底に響く映画です。

 

 

第2位.降旗康男「追憶」

降旗康男「追憶」がおすすめの理由

恵まれない境遇の3人の子供と彼らを守る喫茶店の女店主たちに起きた不幸な事件と25年後に再会した3人の姿を描く人間ドラマです。 被害者、容疑者、警察官として再会を果たす3人が辿ってきた25年の月日がどれだけ切なく過酷であったかを見事に岡田准一さん、小栗旬さん、柄本佑さんが演じきります。彼らを守る喫茶店の女店主役を演じた安藤サクラさんはその演技力を遺憾なく発揮されてますし、喫茶店の常連客の吉岡秀隆さんは相変わらず「いい映画にこの人あり」といった存在感を見せつけてくれます。また、長澤まさみさんの荒んだ感じの演技は彼女の艶っぽさを際立たせますし、木村文乃さんの起用は意外だったのですがその無垢さは映画そのものに希望の光を照らしていました。 この映画が降旗監督の遺作になってしまうのですが、確実に若手へ映画界を託す作品になったと感じています。心に響かせる演技ができる若手の役者たちに映画への揺るぎなき愛情と映画の果たすべき責任と映画の可能性を伝えてくれたと思っています。

 

 

第1位.降旗康男「鉄道員」

降旗康男「鉄道員」がおすすめの理由

映画が始まるとすぐに鉄道員の顔のアップが映って、そこで早速やられました。なぜか、乙松さん(高倉健さん)の顔を観ただけで涙が止まらなくなってしまったのです。これが北海道×高倉健さんから出来上がるマジックなのでしょう。 駅を守ることしかできない、軽やかに生きられない男は、高倉健さんの真骨頂です。それを余すことなく堪能できる映画です。 娘と妻を亡くした乙松さんのいる駅舎に可愛らしい女の子が現れる。ランドセルを背負って乙松さんを癒やしてくれる。そして高校生の子はセーラー服を見せにやってくる。その子たちは一体何者なのか。 亡くなった妻の幻覚と謎の女の子たちのとの駅舎での不思議で優しい時間は、窓から覗き見してるように感じます。高倉健さんを観る映画なのですが、脇を固める配役もお見事です。亡くなった妻(大竹しのぶさん)、謎の女子高生(広末涼子さん)、乙松さんの親友(小林稔侍さん)と申し分のないメンバーが揃っている素敵なファンタジーです。 原作は浅田次郎さんです。

 

 

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