サム・ライミ監督おすすめの映画ランキングTOP5
テンポが良い作品が多く、そのカメラワークは秀逸で、見せたいものを上手に見せつける、そんな所が好きです。 スプラッターはスタイリッシュに、そしてクールに。アクションはよりメリハリがでる。そこも好きです。 俳優のの演技が活きるそんな撮り方をする監督だからです。
第5位.サム・ライミ「スペル」
サム・ライミ「スペル」がおすすめの理由
サム・ライミ監督のホラーと言えばスプラッター。でもこの映画は、精神的にじわじわきました。ストーリーは、マニュアル通り対応した銀行員が、顧客に逆恨みをされて、嫌がらせを受ける。まぁ、嫌がらせではなく呪いなんですけどね。しかも掴み合いの喧嘩をした後に、です。モンスタークレーマーってやつです。もう、その時点で好きです。呪いを解く方法がないとなった時、他人に呪いを写すしか手段がなくなり、葛藤するわけなんですが、そんな葛藤のシーンも、サム・ライミ監督は、テンポよく、それでも恐怖感や緊張感はきちんと入れてくる。だから、見応えがありました。あと、クレーマーのお婆さんの豹変ぶり、あれは絶対監督の悪ノリだと思います。どんなホラーであっても脅かすだけにしたくないのでしょう。愛や思いやり、支え合いを描き、でも、救いがない。なんて理不尽な話かと思うんですが、現実ってそういうもんだよねって、妙に納得してしまうんです。
第4位.サム・ライミ「シンプル・プラン」
サム・ライミ「シンプル・プラン」がおすすめの理由
ビル・パクストンとビリー・ボブ・ソートンの演技が光る、サスペンスです。特に、ビリーの怪演は必見です。大金を巡って人の欲が人を狂わす。救いがない残念な人達のお話です。でも、魅入ってしまうんですよね。最初は単純な思いつきから単純な計画だけれども、徐々に思惑が絡み合い、まともそうな弟は黒い内面が出てきて、うだつの上がらない兄は実は鋭く感受性豊か。人の外面と内面が入れ替わる、そして計画は音を立てて崩れていく。なんだか現実に起こりそうな流れなんですよね。人って結局はこうなんだよ。みたいな。これもまた妙に納得してしまうのです。テンポはライミ監督特有のテンポではなく、少し冗長な部分もあるのですが、人間模様を映し出すカメラワークは健在です。興行収入は振るわなかったようですが、ストーリーと演技とカメラワークが好きな理由です。あと、雪景色がとても綺麗で、その真っ白な景色にドス黒い人間模様がよく浮かび上がるって感じたところも、この作品の好きなところなのかもしれません。
第3位.サム・ライミ「ダークマン」
サム・ライミ「ダークマン」がおすすめの理由
リーアム・ニーソンが主演のアクションです。ホラーの人って思われるかもしれないけど、アクションも出来るんだよ!って聞こえてきそうな作品です。爆破あり、ヘリアクションあり、なんでもあり。ヒーローなんですけど、最初のヒーロー活動は復讐。そして、パワーの源は「怒り」、スキルは自身の開発した人工皮膚(別人になれる。制限時間あり)。敵も敵で、改造人間みたいなヤツもいて、その辺りは仮面ライダー的なそんな敵おるんかい!といった様子です。全体の雰囲気としては暗めですが、爆破などアクションが派手なので気になりませんでした。この頃から、リーアムさんの動けるおっさん像は作られていたのかもしれません。そして、やっぱり私が好きなのは、主人公の葛藤や、彼にとって救いのない結末です。ヒーローって、自分が救われることってないのかな?と思わせるところ。その流れがスパイダーマンにも通じているので、やはり、この作品が原点だなと思わされます。
第2位.サム・ライミ「スパイダーマン」
サム・ライミ「スパイダーマン」がおすすめの理由
ダークマンによって、アクションも取れると認知されたライミ監督が、ついに念願のスパイダーマンを映像化できることに!てなことで、一作目に気合いがかなり入っています。ストーリーラインはダークマンの流れを持ちつつ、よりエンタメ色強くしています。ピーターの精神的未熟さと、それをガイドする祖父母。ヒーローをヒーローたらしめるものは何か。それは自己犠牲ではないか。そして、その行動が誰かの不幸を作ってしまう。うーん、この展開、大好きです。そして、実は、私はスパイダーマンは三部作で一つの映画だと思っています。一作目で、ヒットを飛ばしたので、二作目はかなり自由にやれたのでしょう。ライミ色が出ていて、ライミ演出が多数散りばめられていてニヤリとしてしまいます。三作目は、三角関係の顛末、親友との絆が描かれています。大いなる力には、大いなる責任が伴う。紆余曲折あるけれど、結局ピーターのスパイダーマンとしての使命はそこなんだ、と。ベンおじさんは偉大です。結局三作目も一作目の延長と判断し、第2位にスパイダーマン一作目を選びました。
第1位.サム・ライミ「死霊のはらわた」
サム・ライミ「死霊のはらわた」がおすすめの理由
撮り方、クセの強いキャラにセリフと演出。もう好きなところしかありません。陰鬱で、悲惨でグロいスプラッター映画の常識を270度変えた映画だと思います。少なくとも私の中でのスプラッター映画の捉え方は大きく変わりました。正直、ホラーコメディかもと、思うほど痛快です。これを観てしまうと、免疫の弱い人はお腹を壊すのではないかと思うほどクセが強いです。ただ、やはり面白い。ホラーなのにクールってありですか?この当時にすでにカメラワークはほぼ完成していたのでしょう。見せるのが上手い!いや、魅せるのが上手い!と感じます。だからこそ、スパイダーマンというコミックヒーローを実写化出来たのだと思います。そのような技術的な面でも好きな映画です。とにかく、脳味噌スッからカンにして観れる映画ですら。主演のブルース・キャンベルとライミ監督の悪ノリかと思うほどやりたい事を全部やってやったぞ!って感じが伝わる痛快ホラーです。
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