松村克弥監督おすすめの映画ランキングTOP5

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松村克弥監督おすすめの映画ランキングTOP5

圧倒的な暴力描写やスプラッタな演出、そして確信犯的な不快さなどが横溢していて他の監督にはないオリジナリティが見受けられ、国内外によくあるB級スプラッタとは一線を画しているからです。特に今回取り挙げた『オールナイトロング』シリーズは人間の暴力衝動などがクローズアップされている点が評価されてもいいんじゃないか?などと記せば、実際にこのシリーズを一作でも観た方は私の神経を疑うかもしれませんね。

 

 

第5位.松村克弥「オールナイトロング」

オールナイトロング

松村克弥「オールナイトロング」がおすすめの理由

そもそもこのシリーズを知ったきっかけは1997年に『小説すばる』誌上で、綾辻行人、京極夏彦、大森望、竹本健治の四氏が特殊メイクをして、スプラッタ映画について語るという座談会で語られていたことに端を発します。それを読んで「どんなものなんだろう?」と思いレンタル店に行き第一作目を観た訳です。ちょっとした青春映画的な側面もあるのですが、殺人を目撃した若者が悪影響を受けるという内容だったと思います。ですが、私がこの作品で一番印象に残っているシーンは、2人の男の一方がもう一方を殴り、殴った方は謝るのですが、また殴り、そして謝るを繰り返すシーンでした。「これは不愉快だな〜」などと思ったものでした。残虐度に関していえば劇場公開ということで(二作目以降はビデオ・オリジナル)多少抑え気味でしたが「不愉快さの萌芽」とでもいえる作品でした。またこの作品は『2』『最終章』とともに未DVD化のようですが是非ともディスク化して欲しいものです。

 

 

第4位.松村克弥「オールナイトロング イニシャルO」

松村克弥「オールナイトロング イニシャルO」がおすすめの理由

この作品はシリーズ5作目にあたるものです。あるキャリアOLが男に誘拐されるのですが、この男がトンデモナイマゾヒストという設定でこの男が住む家の地下室(元はワインセラー)に閉じ込められます。この男「貴女には指一本触れません」というのですが確かにこの言葉に嘘はなかったように思います。その後そこへSM嬢がやってきて、もうてんやわんやの暴力描写。理性を破壊されたOLも暴力に身を任せるというものです。ただ、この作品も所謂Vシネマということもあってもうちょっと予算をかければ・・・と思わないでもないです。とはいうもの別にこの作品を貶めている訳ではありません。この殆ど密室状態が舞台なのですから、徒に登場人物を増やしてたら緊張感とでもいうべきものが失われてしまうおそれもあると思うからです。また、前「三部作」が若者をメインにしているのに対し、本作は大人という点にも新味を感じます。私自身、最初はレンタルビデオで観たのですが、その余りのデキに繰り返して観た程です。またこう記すると私の人格が疑われるかもしれません。

 

 

第3位.松村克弥「オールナイトロング最終章」

オールナイトロング最終章

松村克弥「オールナイトロング最終章」がおすすめの理由

一応この『最終章』で三部作・完結ということになったのでしょうが、このシリーズあと3作制作されています。それだけ、続編を望む声でもあったのでしょうか?まあ、本当のところは判りませんが、このシリーズの続編を観ることができて嬉しいとさえ思ってしまいます。で、この『最終章』なのですが、過激でかなりイッチャって作品なのでここでおおっぴらに書くことはできないし、特に女性にはおすすめできません。ですがその「イッチャって」いるのが本作の見所ですね。それにこれはこのシリーズ全てに共通するのですが出てくる登場人物全てがどうしようもないヤツばかりで、まともな神経の持ち主であれば辟易すること請け合いでしょう。よくまあ、これだけの不快なものを撮ったモンだと感心するやら呆れるやら。『最終章』と銘打つだけあってこのシリーズの「不快さ」の頂点を極めた作品ともいえるでしょう。多分、ここまでの演出には監督以下スタッフの方々の努力(?)があったと察せられます。

 

 

第2位.松村克弥「オールナイトロング2」

松村克弥「オールナイトロング2」がおすすめの理由

全作品中、もしかしたら一番スプラッタ色の濃い作品かもしれません。これはいじめをあつかったということになるのでしょうが、若者の持つ暴力衝動というものを描ききった作品。学生の野田が学校の不良グループに暴行され、金をまき上げられていて、この状況を何とかしたくてパソコン通信(死語)で友達を募集するがその友達もろとも不良グループに監禁され、かなりアブナイ目にあいます。どんな風にアブナイのかはだいぶ前に観たので細部は覚えていませんが、私がこの作品を観た時はもう二十歳を過ぎていましたが「おお、これはまた過激な作品だなあ〜」などと思ったものでした。多分、この松村克弥という人は沢山のホラー作品を観てきて、駄作が多いホラー作品のなかにもこれだけのものをクリエイト出来るんだぞ!と監督の声が聞こえてきそうな気がしたものです。この作品を観てからもう20年以上の年月が流れました。もう一度観ればまた、違った感想を持てるかもしれませんが、6の項目でも触れましたがDVD化を熱く希望する次第です。

 

 

第1位.松村克弥「オールナイトロングR」

松村克弥「オールナイトロングR」がおすすめの理由

このRとは「リターン」の頭文字をとったものだそうです。やはり、このシリーズの特徴でもある善人が1人も登場しないということは踏襲しているのですが、過激さも衰えていません。ひどいいじめが原因でひきこもりになった高校生がネットアイドルの住所を突き止め、そのアイドルを殺害し肉体を解体、一部の臓器を持ち去る・・・気が滅入ってくるような話でしょう?こういう話が好きな私もちょっと異常なのかもしれませんが、これを単なるVシネマの一つとして、見過ごしてはいけません。さらに、出会い系サイトで女性を家に招き入れ監禁してしまうという俗悪さも、ここまで描けばいっそ爽快ではありますな…というと、またまた神経を疑われるかもしれませんね。やはり、こういった作品に対して異常なまでの執着をみせる私の方も病んでいるのかも。当初、この作品VHSでレンタルで借りて観たのですが、もう一度観たいと思っても近所のレンタル店にはもう置いてなくて、DVDを買ってしまいました。

 

 

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