ダニー・ボイル監督おすすめの映画ランキングTOP5

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ダニー・ボイル監督おすすめの映画ランキングTOP5

イギリスの映画監督らしいというか、スタイリッシュでユーモアにあふれていつつ、社会性もあって、何度見ても飽きずに楽しめる作品が多くある監督です。今や大スターのユアン・マクレガーは、最初、この人の映画で有名になりました。

 

 

第5位.ダニー・ボイル「トレインスポッティング」

ダニー・ボイル「トレインスポッティング」がおすすめの理由

つい最近、2017年に「彼らの20年後」的な第二弾が作られたことで改めて話題になった、90年代イギリス映画を代表する一作。当時は本当に衝撃的で、アーヴィン・ウェルシュの原作小説も読んだのですが、小説はあまりピンとこなくて、やはり映画だからよかったんだなと思わされたものです。今見ると、あまりに無軌道で滅茶苦茶すぎるように感じられるかもしれませんが、90年代はああいう感じでした。ポスターのビジュアルなども実に洗練されていますが、描かれているのは「洗練」とはかなり縁がなさそうな、スコットランドのジャンキーたちの世界。それが、例えば60年代のニューヨークのようなアーティスティックでボヘミアンな感じとはまた違っていて、ひたすら「しょーもない」というのも、この映画のよさのひとつだと思います。ただ、1度見ればもういいかな……と個人的には思います。なので20年くらい、見ていません。ユアン・マクレガーはもとより、ロバート・カーライルがとてもよかったです。

 

 

第4位.ダニー・ボイル「普通じゃない」

ダニー・ボイル「普通じゃない」がおすすめの理由

ダニー・ボイル初のハリウッド作品で、主演はユアン・マクレガーとキャメロン・ディアス。肩の力を抜いて見ることができるロマンティック・コメディ映画ですが、とにかくバランスがよくてまとまりがよいです。疾走感・スタイリッシュさはいかにもダニー・ボイルという感じですが、下敷きになってるのはシェイクスピアの喜劇ですよね……『真夏の夜の夢』など。なので、ドラマ好きの人にも気に入ってもらえるはず。製作から20年以上経っていて、あまり見られることがないかもしれませんが、キャメロン・ディアスはやはりとてもチャーミングで(最近映画界から遠ざかっていて見られないのが残念)、日本でいえば「チャキチャキの江戸っ子」的なキャラで、自分を誘拐した男(ユアン・マクレガー)を引っ張っていくお嬢様を好演しています。イアン・ホルム、ホリー・ハンターなど脇を固める俳優陣も安定していて、映画が軽薄になるのを見事に防いでいます。週末の深夜に見たい1本。

 

 

第3位.ダニー・ボイル「28日後…」

ダニー・ボイル「28日後…」がおすすめの理由

同じくダニー・ボイルが映画化した『ザ・ビーチ』(この映画は凡庸)の原作者であるアレックス・ガーランドが脚本を担当したSF系映画。主演は当時は無名だったキリアン・マーフィーで、彼の目の力にやられました。「人間を凶暴化させるウイルス」とか「止まらない感染」とかいった設定で、ホラー映画の作りです。ゲームの『バイオハザード』の設定にも通じるものがありますが、この映画が作られたころ(映画公開は2002年)はそういうのがかなり流行っていたと記憶しています。現実にはなかなかお目にかかることができない無人で荒涼とした印象のロンドンの街など、映像的に見ごたえ抜群の作品で、ディストピアと化した世界の中を生き延びようとする若者たちを中心にして、パニックものの展開の中で描かれるのは人と人の絆と愛だったりするのはある意味ベタですが、それを説得力のあるエンターテイメントとして仕上げてくれています。『28週後…』という続編も作られましたが、そちらはダニー・ボイルは製作総指揮に回っており、映画としてもイマイチだった印象です。

 

 

第2位.ダニー・ボイル「スラムドッグ$ミリオネア」

ダニー・ボイル「スラムドッグ$ミリオネア」がおすすめの理由

「ダニー・ボイルってこういう映画作るんだ!」というのが初見時の感想でした。あまりひねくれておらず、わりとストレートなストーリー・テリングというか、誰が見てもわかりやすい映画だと思います。話としては暗い話で、インドの貧困・偏見といったハードなテーマが根底に横たわっていますし、知ってる俳優さんは出ていないような作品ですが、素直に娯楽映画として楽しめるように作られているのがすごいなと素直に思いました。2019年の今だと、この映画の題材となった「クイズ・ミリオネア」自体がもう過去のものになっていて、少々わかりづらいかもしれませんが、あのクイズ番組のことを知っている人なら「ライフライン」のシーンで本当にドキドキが味わえると思います。主演(ジャマール役)のデヴ・パテルは、とても説得力があるというか、本当にこういう経験をしているのではないかと思わせる名演技でした。この作品でデビューしたあと、いろいろと活躍していますね。

 

 

第1位.ダニー・ボイル「シャロウ・グレイブ」

ダニー・ボイル「シャロウ・グレイブ」がおすすめの理由

1990年代半ばのイギリス映画を代表する1本で、さほど潤沢な予算のない状態で作られたダニー・ボイルのデビュー作です。ユアン・マクレガー主演。スコットランドのグラスゴーでフラットシェアをする男女3人のところに、新たなルームメートがやってきます。しかし彼は部屋に引きこもったまま。不審に思った3人が彼の部屋に入ってみると、彼は既に事切れていて……というところから怒涛のように展開していく心理ドラマ。死んだ男が残したお金と麻薬をめぐって、それまで仲の良かった3人の間に疑心暗鬼という暗雲が立ち込めます。そして徐々に彼らの内面も崩壊していき……と書くと重苦しいようですが、ストーリーははっきりしていて最後までハラハラドキドキ、作品としてはテンポがよくスタイリッシュで軽快です。その軽快さの裏に人間の怖さを感じさせる秀作。ユアン・マクレガーがとてもよいし、会計士のデビッドを演じたクリストファー・エクルストンも印象に残っています。

 

 

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