アルフレッド・ヒッチコック監督おすすめの映画ランキングTOP5

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アルフレッド・ヒッチコック監督おすすめの映画ランキングTOP5

ヒッチコック監督の映画はとにかく計算し尽くされています。彼の長年の経験からどういったカットにすれば観客がビックリするか、どういった展開にすれば観客が飽きないかなどとても冷静に分析して作品に反映されているように感じます。

 

 

第5位.アルフレッド・ヒッチコック「鳥」

アルフレッド・ヒッチコック「鳥」がおすすめの理由

監督の真髄であるスリラーが特に光った作品になっています。スリラー映画の敵役として昨今の主流である幽霊やゾンビではなく、この作品では鳥が作品内で大暴れをし人間をパニックに陥れます。「鳥?そんなのゾンビや幽霊に比べたら可愛いもんじゃないか」と侮るあなたにこそぜひこの映画を観ていただきたいです。どこにでもいる生き物であって、人間との関わりもそれなりに多い生き物である鳥があんなにも恐ろしく見えるヒッチコック監督の手腕をぜひご覧になって下さい。さらにもう一つ特徴として挙げたい点は、「日本のホラーにはジワリジワリと歩み寄る怖さがあって海外のホラー映画にはそれがない」という意見はよく耳にしますよね?この映画にはそういったジワジワと膨れ上がる恐怖がしっかりと描かれています。一羽では大した事の出来ない鳥が、やがて手を取り合うかのようにどんどん数を増やしていき最後には街全体を覆うほどの恐怖へと変貌を遂げます。

 

 

第4位.アルフレッド・ヒッチコック「サイコ」

アルフレッド・ヒッチコック「サイコ」がおすすめの理由

ヒッチコック作品の中で最も王道ホラーに近いのがこの一作です。タイトルにある通り近年アニメなどでもよく取り上げられるサイコ的な殺人鬼を取り扱った作品で、多少古臭さは感じるものの現代でもとっつきやすい作品になっていると言えます。ストーリーもとてもシンプルで分かりやすいものになっています。あるOLが車でとあるモーテルに立ち寄り、部屋でシャワーを浴びている時に殺害されてしまいます。殺害したのはそのモーテルを経営する若い男で、彼は心の底に隠された深い闇を抱えていました。そしてその闇というのが先ほども触れたサイコな部分であり、そこに関する経緯が作品の1番の盛り上がりとなっています。ちなみにこのOLがシャワー室で殺害されるシーンはとても有名なシーンなので様々なメディアでパロディとなっています。特にBGMなどはきっと聞き覚えのある方も多いのでぜひ耳をすませて聴いてみてください。個人的に私のイチオシのシーンは探偵が屋敷の2階に上がった時にある人物に襲われてしまうシーンです。あのカメラワークはヒッチコック監督にしか思いつかないです。

 

 

第3位.アルフレッド・ヒッチコック「北北西に進路を取れ」

アルフレッド・ヒッチコック「北北西に進路を取れ」がおすすめの理由

ヒッチコック映画に興味があるんだけど、何から観ればいい?と私が相談を受けたら真っ先にこの映画を勧めます。この映画はヒッチコック作品のスリルはしっかりと持ちつつも、1番分かりやすく物語がアップダウンして分かりやすく展開する一作です。皆さんは自分が訳も分からないまま何者かに追われて汗びっしょりになるような夢を見たことはありませんか?この作品の主人公はまさにそのような体験に追われていきます。主人公は人違いから悪い連中に目をつけられてしまい、命からがら逃げたのち今度は殺人犯として冤罪で指名手配されてしまいます。説明したくても証拠が十分ではないことから主人公は逃走を繰り広げ、その逃走の中で彼はある人物を探し回ったり飛行機に襲われたりとジェットコースターのようなストーリーに振り回されます。このような展開の連続で観客は物語を予想するなど無粋なことをする暇もなく、ただただ食い入るように画面に集中する事ができます。

 

 

第2位.アルフレッド・ヒッチコック「めまい」

アルフレッド・ヒッチコック「めまい」がおすすめの理由

「北北西に進路を取れ」が陽のおススメヒッチコック作品であるとするなら、この作品は陰のおススメヒッチコック作品です。というのもこの作品も北北西と同じくとてもとっつきやすい部類のヒッチコック作品でありながら、前者と比べると少しだけダークな雰囲気が漂っているからです。とはいえ緻密に練られたストーリーと巧みな心理描写や皮肉的な演出は幅広い方々をアッと言わせるであろうと断言できます。この作品の主人公はそもそも冒頭から心に陰の部分を持っています。彼は過去の体験から高所に立つとめまいを起こすようになってしまっており、そのめまいが作品を後々大きく動かす事となります。この主人公のめまいを映像で表現するために用いられたいわゆる「めまいショット」と呼ばれる撮影技法は、この作品をきっかけに今でも多くの映像作品で用いられるお約束演出となりました。とはいえやはりこの作品の最も特筆すべき点は予想を裏切られるストーリーだと私は思います。ぜひネタバレを見ずにお楽しみして頂きたいです。

 

 

第1位.アルフレッド・ヒッチコック「裏窓」

アルフレッド・ヒッチコック「裏窓」がおすすめの理由

この映画を一言で説明すると「大成功した実験作品」と言えるでしょう。この映画はなんと主人公の部屋とそこから見える景色、ほとんどその限られた舞台の中のみでストーリーが進んでいきます。主人公が脚を骨折しており身動きが取れなくて暇をしているという設定を逆手に取ったようなこの演出は作品を唯一無二に仕上げています。窓から見えるアパートの様々な部屋の住人たち、庭で小作業をする人たちを眺める療養生活の中、主人公はそういった光景を眺めながら様々な妄想を張り巡らせます。向かいのアパートを見てああでもないこうでもないと人々のドラマを想像する主人公にはどこか共感を持てますよね。これはおそらく、ヒッチコック監督自身が普段からとても興味深く人間観察をしているからこその表現なのでしょう。そして、そうしているうちに主人公はしだいに事件に巻き込まれていきます。主人公が怪我をしていて身動きが取れず、暇つぶしに窓から外の景色を眺めることしか出来ないという限定された条件が物語を引き立てる一味違ったサスペンスです。

 

 

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