リチャード・リンクレイター監督おすすめの映画ランキングTOP5

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リチャード・リンクレイター監督おすすめの映画ランキングTOP5

この監督の最大の魅力はなにより映画の構成のうまさです。どんなにジャンルに幅があってもうまくまとまった見やすい映画に驚かされます。今のところこの監督の作品を見て満足できなかった作品はないというほど好きです。

 

 

第5位.リチャード・リンクレイター「スラッカー」

スラッカー

リチャード・リンクレイター「スラッカー」がおすすめの理由

この作品はリチャードリンクレイターの作品の中でも初期作品になります。日本での初上映は2016年の青春映画学園祭・学園祭にて上映されました。作品の名前の通り義務や責任から逃げる者、避ける者を意味します。作中では様々なスラッカーやそれに巻き込まれるアメリカユースカルチャーを感じることができ良い意味でアメリカの華々しくない面を見ることになります。今作には監督本人が冒頭に出てくるなど、この世代には型破りな作品になっています。ラリークラークのケンパークに通じるものがありますがスラッカーのほうが清い青春群像になっていて見やすい作品です。そして驚くべきは出ている若い主要キャストは全員が無名かつ今作にしか映画出演のない役者ばかりです。そのためそこに監督のリアルを追及する面を感じることができます。この作品にはこれといったテーマはないといっても過言ではないですが、全体的に見ることで理解できることがあり、日本での劇場公開が少ないのが不思議なほど簡単に見られるのでこちらを第5位におすすめいたします。

 

 

第4位.リチャード・リンクレイター「ビフォア・ミッドナイト」

リチャード・リンクレイター「ビフォア・ミッドナイト」がおすすめの理由

この作品は残念ながらあの有名ビフォアシリーズ最終作になっています。初めにウィーンで出会ってから18年のアメリカ・シカゴでのストーリーになっています。今作でも主演キャスト、監督は変わらずワンカットワンカットが長く会話ベースに作られていて一作目二作目を見てはまってしまっている方、今作だけ見る方でも十分に楽しめるほど映画としてしっかりした作品になっています。今作は2013年の作品になり今作もストーリーと現実が同じ時間軸になっています。一つのシリーズをこれだけの長い期間で作れる監督、役者のすごさにも感激してしまいます。そして主演の二人の生活、二人を取り巻く環境の変化にもスポットライトがあてられています。これだけ数年単位のスパンが開いていうにもかかわらず全く違和感を感じることがないのがとてもすごいと思わされます。今回は二人の立場も変わったことにより二人の衝突が多くみられとても現実味を帯びています。ですが全くと言っていいほど後味は悪くなく良く作られています。ぜひご覧になってみてください。

 

 

第3位.リチャード・リンクレイター「エブリバディ・ウォンツ・サム」

リチャード・リンクレイター「エブリバディ・ウォンツ・サム」がおすすめの理由

この作品は2016年に劇場公開されたヒューマンドラマとスポーツを混ぜた作品です。舞台は1980年代のアメリカの大学寮です。主人公はブロンドでイケメン高校では野球をしていて、大学にスポーツ推薦で大学の野球部寮に入るとこの年代のできるイケメンタイプです。そんな彼が新入生という事もあり様々な経験をします。それを見ることで人生そんなにうまくいかないというメッセージ性を感じることができます。この作品では寮に入る日から大学が始まる初日までが描かれています。言葉だけではたった数日ですが、作品を通して、みてる本人がその入寮からの数日間をフルタイムで味わえるほど、こと細かく描かれています。それなのに長回しではなくシャープにまとまった構成に感銘を受けるほどです。この作品は年代、ユースカルチャー、など様々な経験を凝縮した名作です。ただ単に泥臭い青春だけではなく、笑顔になってしまう作品になっています。そのため第3位におすすめいたします。

 

 

第2位.リチャード・リンクレイター「ビフォア・サンセット」

リチャード・リンクレイター「ビフォア・サンセット」がおすすめの理由

この作品はビフォアシリーズの二作目になります。第77回アカデミー賞でノミネートされています。今作では一作品目の続編になり、主演のキャストも監督も変わらずではありますが、作られたのは一作品目の9年後の2004年に一般上映されました。主演のイーサン・ホークもジュリー・デルピーも年齢は増している羽津なのにまったく年を感じさせない見た目に驚くはずです。髪形など若干の変化はありますが、作品上の9年後という設定には影響を感じませんでした。構成は一作品目と変わらず二人の会話に重きを置いた映画になっています。一作品目とあきらかに違うのは、ラブラブだけど、それゆえの難しさがところどころにちりばめられているところです。なので男女の交際をよりリアルに体感することができます。そしてビフォア・サンセットという事もあり日が沈むまでのストーリーととても短い時間を長回しでは撮っています。黄昏時、秋のパリの街並みの美しさに感動してしまいます。ぜひ機会がありましたらご覧になってみてはいかがですか。

 

 

第1位.リチャード・リンクレイター「ビフォア・サンライズ」

リチャード・リンクレイター「ビフォア・サンライズ」がおすすめの理由

この作品はラブロマンス映画の中でトップクラスだといっても過言ではないと思います。ビフォアシリーズの一作目になります。主演は今作で人気に火が付いたイーサン・ホーク、監督業もこなすジュリー・デルピーの二名以外が出てこないと思うほどのキャプチャーのされ方と内容の濃いラブストーリーになっています。舞台はブタペスト発パリ行きの長距離列車で始まりそこで主人公の二人は偶然にも出会います。内容だけではよくあるフランス人女性とアメリカ男性が恋に落ちる定番と思いきや良い意味で裏切られてしまいます。とにかく監督の秀才さがとてもひかります。そしてこの時代には珍しいシーンカットがとても少なく作られているため、会話内容、視線、ボディーランゲージと即興なのか、ありえないですが、これは映画ではなくもしかしたら現実の瞬間をなぜか見ることができてしまっている感覚におちいるはずです。映画が少しでも好きならこの作品を見ることを強くおすすめいたします。

 

 

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