ウェス・アンダーソン監督おすすめの映画ランキングTOP5
まるで、一枚の絵のような作りこまれた画面がみほれる。また、それが取り上げられることも多い監督ですが、何より”家族”にこだわり続けるテーマ設定もいい。風がかりな家族が多いですが、必ず気持ちが暖かくなるストーリー展開です。
第5位.ウェス・アンダーソン「ムーンライズ・キングダム」
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ウェス・アンダーソン「ムーンライズ・キングダム」がおすすめの理由
2012年:アメリカ映画。脚本を、ロマン・コッポラ(フランシス・フォード・コッポラの娘)と共同執筆。1960年代のある島を舞台に、男の子と女の子が、ある勘違いから逃飛行を企て、その親達が慌てふためいて追いかけるロマンティック・コメディー。”芸コマ”な監督のこだわりが、洋服や家の内装、島の建物まで反映されて、見ているだけで楽しさ満載。また、子ども達を追いかける大人が、ブルース・ウィルス、エドワード・ノートン、ビル・マーレー、ティルダ・スィントン、フランシス・マクドーマンド・・と”芸達者”な人達なので、面白さ倍増。子どもならではの思い込みと純粋差で、自分の家族から抜け出して、新しい世界を作って見たり、のぞいて見たかっただけの子どもたちだったのに、振り回されているおとなたちへの皮肉も感じますが、この監督ならではの愛ある描きかたでした。アンダーソン映画の中ではいちばんロマンティックな映画と思います。
第4位.ウェス・アンダーソン「ダージリン急行」
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ウェス・アンダーソン「ダージリン急行」がおすすめの理由
2007年:アメリカ映画。男三兄弟の旅物語。長男:フランシスをオーウェン中黒ウィルソン、次男:ピーターをエイドリアン・ブロディ、三男:ジェイソン・シュワルツマンと、アンダーソン映画ならではの風変わりキャスト。微妙にハンサム(クラシックなイケメン)でもオーラ(やる気ビーム)があるわけではない3人が、仲直りを目的にヒマラヤにいる母親(これも風変わりオーラ全開のアンジェリカ・ヒューストン)を訪ねます。あのヴィトンとコラボしたファッションスタイルなどが当時話題になりましたが、やはりテーマは家族。壊れかけていた兄弟の絆を戻すための旅が始まるのですが、そこはアンダーソン、単純なハートフルではありません。3人とも勝手気儘なことばかり初めて、コミュニケーションが全く取れず、ギクシャクした前半の展開です。また、全く展開が読めない。おとぎ話?のようなロードムービーです。ちなみに出演者の中でもダントツの常連さん、ビル:マーレーがカメオ出演しているのを探すのも楽しみです。
第3位.ウェス・アンダーソン「グランド・ブダペスト・ホテル」
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ウェス・アンダーソン「グランド・ブダペスト・ホテル」がおすすめの理由
2014年:ドイツ・アメリカ合作映画。ヨーロッパ大陸の端にある仮想の国にあるホテルが舞台です。1932年、1968年、1985年、現在と4つの時間軸を交差させながらお話が進むので少し複雑ですが、主役であるカリスマコンシェルジュ:レイフ・ファインズが、見事に年齢を演じ分けているので意外とわかりやすい。また、”芸コマ”アンダーソンが画面のサイズを次代設定に合わせて変化させているので(なかなか気づかないものなのですが)、頭の切り替えはできるようになります。ドイツや東欧のファッション、内装を彷彿とさせるピンクのホテルは、ヨーロッパの童話に出てくるお菓子の家のようですが、登場人物にクセがある! お客さまが、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、ビル・マーレー、エドワード・ノートン、ジェイソン・シュワルツマン・・・と、映画すきにはたまらない布陣です。ただ、主役のコンシェルジュとベル・ボーイの関係(擬似家族)も暖かく見逃せない映画です。
第2位.ウェス・アンダーソン「ライフ・アクアティック」
ウェス・アンダーソン「ライフ・アクアティック」がおすすめの理由
2004年:アメリカ人映画。潜水艦の中に暮らす乗組員達のアドベンチャー・コメディ。閉ざされた海中や潜水艦の中で暮しているので、やっぱり”擬似家族”のお話です。とにかくワガママ全開の艦長兼探検家兼映画監督(!)ビル・マーレーが、周りの人を振り回す!閉鎖された人間関係を描くことも、アンダーソン映画の特徴ですが、海中のお話なので、一番おとぎ話感が強い1本かもしれません。また、アドベンチャー映画なのに、全くリアリティを追求するしておらず、周りの海洋生物はなんと架空、しかもアニメ。それも含めて楽しめる作品です。ここでも、オーウェン・ウィルソン、アンジェリカ・ヒューストン、ジェフ・ゴールドブラムといつもの芸達者俳優が総出演。楽しんで童話のような海中生活者を演じています。中でも、一番の変人乗組員を演じたウィレム・デフォーが秀逸。艦長を盲目的にリスペクトして、愛して、でも変なことやらかしちゃう!姿がたまらないです。
第1位.ウェス・アンダーソン「ロイヤル・テネンバウムズ」
ウェス・アンダーソン「ロイヤル・テネンバウムズ」がおすすめの理由
2001年:アメリカ映画。出演者のオーウェン・ウィルソンが共同で製作、脚本をこなしています。アンダーソン映画では、日本で初めて公開されたテネンバウムズ一家の物語。”ロイヤル”が付いているのは、長男:チャス(ベン・スティラー)、長女:マーゴ(グウィネス・パルトロー)、次男:リッチー(ルーク・ウィルソン)が、皆それぞれの分野で子どもの頃から世界に知れた天才児だっただから。一方で、半分詐欺師のような父(ジーン・ハックマン)とはこじれた関係で、なかなか一家は仲良く一緒に暮らせない。アンダーソン映画のなかでは、いちばんストレートにな家族問題を描いた作品です。他作品同様、一家の住む家や、出演者のファッションスタイルも見逃せないのですが、この作品で一番きになるのは映画音楽。アンダーソンの音楽趣味(ニコ、ザ・クラッシュ、ポール・サイモン、ボブディラン!)がよく、音楽を決めてから撮影をしたのでは?と思うほど、あらかじめ存在した楽曲なのに、見事にストーリーや場面にシンクロしたセンスでした。
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