ウディ・アレン監督おすすめの映画ランキングTOP5
ウディ・アレンはアメリカの映画監督で、脚本家、俳優としても活動しています。 現在なんと83歳で、最近は俳優業はあまりやっていませんが、監督としては活動しています。 もともとは、コメディアンとして活躍していただけあり、笑える演出が多くみられます。 どこか悲観的で、皮肉がおおい主人公が特徴で、人間の情けなさをちゃかしてくれる作風が魅力です。
第5位.ウディ・アレン「スリーパー」
ウディ・アレン「スリーパー」がおすすめの理由
1973年のSF映画です。 主人公は、1973年に冷凍保存され、200年後の世界で目覚めた男性です。 ヒロインは当時のウディ・アレン映画にたびたび登場するミューズ、ダイアン・キートンです。 近未来の世界は、テクノロジーが発展したものの、人間性が失われるという設定はよくありますが、この映画も例にもれずそうした未来になっており、全体主義がはびこっています。 そんな世界にウディ・アレン扮する主人公が迷い込み、ヒロインに恋をしながらドタバタコメディですすみます。 まず面白いのが、ウディ・アレンの風貌です。 真っ白に塗られた顔に眼鏡というコントのような見た目で、未来の世界のおかしさを批判するのですから、見た目と発言のミスマッチさが面白いです。 SF映画では、あたらしい価値観、それも絶望的な「あたりまえ」がまかり通ってしまうストーリーが多いのですが、ここはコメディなので、それらを過去からきたウディ・アレンがどんどん破壊していくのが面白いです。 まさに異色のSFです。
第4位.ウディ・アレン「それでも恋するバルセロナ」
ウディ・アレン「それでも恋するバルセロナ」がおすすめの理由
2008の作品で、全てバルセロナで撮影されています。 ヒロインは、レベッカ・ホール演じる保守的な女性ヴィッキーと、スカーレット・ヨハンソン演じる奔放な女性クリスティーナがメインですが、わき役で登場するペネロペ・クルスが強い存在感を放っています。 ヴィッキーは結婚を目前に控え、親友であるクリスティーナとバルセロナ旅行に訪れますが、そこでスペインの画家と恋をし、自分の未来に疑問を持ち始めるというストーリーです。 ここでは、奔放なクリスティーナとスペインの画家が最初は恋をし、そこで画家の元妻であるペネロペとひと悶着あるのですが、真面目なヴィッキーまで画家に翻弄され、まじめだからこそハマってしまうというのが面白いです。 人間とは移ろいやすく、未来は常にわからないものだということを教えられます。 バルセロナという町の魅力もたっぷりとつまっていて、スペインの田舎町の風景なども堪能できるため、ハリウッド映画とはまたちがたった恋愛映画が楽しめます。
第3位.ウディ・アレン「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」
ウディ・アレン「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」がおすすめの理由
1972年のオムニバスコメディです。 当時低予算映画として作られたものの思わぬヒットを飛ばし、ウディ・アレンを一躍有名にした作品で、ウディ・アレンらしいコメディの魅力が詰まった作品です。 今観ても新鮮な魅力があり、十分に楽しめます。 羊に本気で恋をしてしまう医者の物語や、巨大なおっぱいに追いかけられるドタバタのSFストーリーなど、ちょっとえっちでくだらないのに、どこか知的な面白さもある映画です。 特に面白いのが最後のストーリーで、ウディ・アレン演じる精子が発動をためらう場面がとても面白いです。 下ネタが苦手という人にはお勧めしませんが、定番のドタバタなのにどことなくお洒落さが漂う独特なコメディで、まさに唯一無二の魅力が詰まっています。 ウディ・アレンのすべてのコメディに通じる人間の可笑しさや人生の哀愁、ピリッとしたアイロニーが満載です。 ひたすら笑って、くだらないのにどこか共感できる、きれいごとなんて描かない最高の作品です。
第2位.ウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」
ウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」がおすすめの理由
2011年のラブコメ映画です。 主人公は、コメディ俳優としても有名なオーウェン・ウィルソンで、作家を目指しながらもハリウッドで人気脚本家として活躍する悩める青年を演じています。 ウディ・アレンの作品によく見る設定ですが、結婚を控えたパリ旅行で夢と現実のはざまで揺れながら、自分に用意された未来にも疑問を持ち始めるストーリーです。 主人公は美しく聡明ながらも作家に反対する婚約者と、パリで出会った魅力的な女性との間で揺れるのですが、この女性というのが、タイムスリップした1920年代のパリで出会った女性なのです。 真夜中のパリでたまたま乗り込んだクラシックカーを降りると、20年代のパリにいるという夢のようなお話なのですが、そこで出会う当時のパリ文化人がとても豪華で、フィッツジェラルドや、ヘミングウェイ、ピカソ、ダリなど名だたる芸術家が勢ぞろいします。 海外文学やアートが好きな方ならそれだけで溜息ものでしょう。
第1位.ウディ・アレン「アニー・ホール」
ウディ・アレン「アニー・ホール」がおすすめの理由
1977年の映画ですが、ウディ・アレンとダイアン・キートンが恋人を演じる有名な恋愛映画です。 実際に恋人同士でもあった2人が、男女の出会いから別れまでを丁寧に描きます。 40年以上前の作品ですが、ファッションもストーリーも古くならない素敵な映画です。 とくにであったばかりの頃の駆け引きのような会話や、ラブラブな時期の恋人同士のお喋り、そして倦怠期のすぐにケンカになってしまうような険悪なやりとりなど、どれもリアリティがあるだけでなく、今の私たちもまるで同じことを踏襲しているのでびっくりします。 今でもこの作品は、ファッション誌に70年代ファッションとして取り上げらることが多く、ウディ・アレンのスタイルも、ナードスタイルというオタク的なファッションとして語られつつも、しっかりクラシックかつスタンダードなスタイルとして根を張っています。 スマートでキメすぎないファッションと、テンポのいい会話が楽しめるほろ苦い恋物語です。
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