クエンティン・タランティーノ監督おすすめの映画ランキングTOP5

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クエンティン・タランティーノ監督おすすめの映画ランキングTOP5

もはや説明する必要もないかもしれません、1990年代から映画ファン、映画マニアを魅了し続け、何よりこの人本人がそういった映画マニアを上回るとびきりのマニアの帝王である、クエンティン・タランティーノ監督!その個性あふれる作風は、新作が出来る度に話題を呼び、世界中の注目を引き付けてやみません。次はいったいどんな映画で、観客を楽しませ、あっと言わせてくれるのか。これからもずっと、期待し続けていたいです!

 

 

第5位.クエンティン・タランティーノ「ジャッキー・ブラウン」

クエンティン・タランティーノ「ジャッキー・ブラウン」がおすすめの理由

前2作に比べると、ぐっと落ち着いたというかやや地味な印象を受ける作品ですが、タランティーノの「映画愛」は少しも衰えてない、変わっていないということを印象付ける一作です。パム・グリアとロバート・フォスターという組み合わせがもうこの当時に於いて奇跡のようなペアでしたし、この2人がかすかな想いを抱きながら、決してそれを口にせず、「110番街交差点」のテーマに乗って、そのまま分かれ行くラストシーンの切なさ。ここに野暮なモノローグや説明セリフを入れないところが、タランティーノわかってるなあ!と思わせてくれます。クライマックスでの「同じシーン繰り返し」はいささか冗漫だと感じる方も多いですし、確かに上映時間はもう少し短くても良かったかな?とも思いますが、前2作に比べるとバイオレンスの炸裂するシーンが割りと少なめだったのも影響しているかもしれません。その分、次の「キル・ビル」で爆発しちゃったのかもしれませんが・・・

 

 

第4位.クエンティン・タランティーノ「イングロリアス・バスターズ」

クエンティン・タランティーノ「イングロリアス・バスターズ」がおすすめの理由

「キル・ビル」2部作、ロバート・ロドリゲスと組んだグラインドハウスの後、どんな映画を撮るのかと思っていたら、1970年代に作られた「地獄のバスターズ」のリメイクだと言いながら、タイトルだけ借りて思いきりタランティーノオリジナルテイストの戦争映画に仕上げてくれました。クライマックスでは映画のフィルムを燃え上がらせたあげくに、なんと前代未聞の「歴史の大改変」!通常、こういった戦争映画や歴史映画などでは、正確な時代考証などが求められたりするのですが、本作のこの「歴史の改変」に限っては、ほぼ批判する声が聞かれないという、どれだけタランティーノは映画ファンに愛されてるのかを実感しました。これまでの作品で特徴のひとつだった「時勢の入れ替え」を封印し、キッチリと章立てをしてクライマックスに繋げる構成は、タランティーノの「第二章」に入ったのかな、と感じさせてくれます。それにしても、バットを振りまわして登場して、最後に「大悪党」に銃弾をブチ込むイーライ・ロスは、「儲け役」でしたね!

 

 

第3位.クエンティン・タランティーノ「キル・ビル」

クエンティン・タランティーノ「キル・ビル」がおすすめの理由

前3作に比べ、それまで我慢していたものを振り切ったかのような、ずっと押入れの奥にしまっていた映画マニアとしての宝箱をひっくり返してブチまけたような、キテレツにして爽快極まりない快作です。すし屋で寿司を握る千葉真一、日本刀置きがついた旅客機、向かう日本の空は「吸血ゴケミドロ」で見たように赤く燃え上がり、たどり着いた青葉屋では女子高生が鎖つき分銅を振り回す。こんな映画誰にも作れないですし、作ろうと思っても誰かが反対するでしょう。そんな奇想天外な要素をこれでもかとブチこんで、一つの映画にまとめてしまうのはもうタランティーノにしか出来ない才能としか思えません。加えて音楽のセンスの良さとカッコ良さ。ユマ・サーマンが夜道をバイクで飛ばすシーンの「グリーン・ホーネットのテーマ」のハマり具合、そしてルーシー・リュー一味が登場する際の、布袋寅泰による「新・仁義なき戦い」の鳥肌が立つようなカッコ良さ。その後、ヨーロッパのサッカーの試合で選手の入場シーンにこのテーマが使われていた時はさすがにビックリしましたが、それだけこの映画が紛れもなくワールドワイドな影響と人気を誇る映画だという証明だと思います。映画を見ていた誰もが唖然としたであろうラストのビルの「ひと言」で第二部へ繋ぎ、そして締めくくりは女さそりの「恨み節」。こんな映画、古今東西未来永劫、もう出てこないかもしれません。

 

 

第2位.クエンティン・タランティーノ「レザボア・ドッグス」

クエンティン・タランティーノ「レザボア・ドッグス」がおすすめの理由

クエンティン・タランティーノという耳慣れない、発音するのも苦労しそうな珍しい名前を、二度と忘れないほどに観客の胸に焼き付けた、タランティーノ衝撃の処女作です。某映画のプロットをそのまま使ったという批判も後から起こりましたが、それを踏まえた上でも、冒頭のどうでもいいマドンナの歌の話に熱のこもるギャングたちという今までの犯罪映画で見たことのない絵ヅラから始まり、タイトルをバックに主役たちが横一線に並んで歩く「お決まりのポーズ」から、いきなり血まみれで泣きわめくティム・ロスの姿にジャンプするという、この意表を突いた見事さ。倉庫の中で流れる音楽をそのまま劇中で使いながら、楽しそうに警官を拷問するマイケル・マドセンのおぞましさ。クライマックスで、銃を構えて「三すくみ」になる極度の緊張感。時勢を巧みに入れ替えながら、ラストの悲劇まで持ち込む演出の鮮やかさは、タランティーノの名前を世界中の映画ファンに刻み込みました。

 

 

第1位.クエンティン・タランティーノ「パルプ・フィクション」

クエンティン・タランティーノ「パルプ・フィクション」がおすすめの理由

映画評論家の町山智浩氏が、「90年代で最も重要な映画」と評する、大傑作です。前作「レザボア~」に続き時勢を入れ替えた構成に、登場人物までが場所と舞台を変えて絡み合うという複雑な物語を、「パルプ・フィクション=下世話なストーリー」でコーティングした、鮮やかな手腕。この映画以降、過去や現在の時勢を入れ替える映画がどれだけ増えたことか。映画のサントラに、過去のヒット曲などを並べる映画がどれだけ作られたことか。そのほとんどがこの映画の影響下にあり、またこの映画を越えることが出来ていないとも言えるでしょう。オープニングで流れる、元々サーフミュージックだったテーマは、この映画の後は「バイオレンスを象徴するもの」に変わってしまいました。当時作品に恵まれなかったジョン・トラボルタを「再び躍らせる」ことにより再生させるという、映画マニアにとっては夢のようなことを成し遂げてしまうタランティーノ。やはり、天才と言わざるを得ません。

 

 

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