ジム・ジャームッシュ監督おすすめの映画ランキングTOP5

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ジム・ジャームッシュ監督おすすめの映画ランキングTOP5

独特なユーモアセンスで、アウトサイダー達をよりスタイリッシュに描く事が上手い監督というイメージです。商業主義ではない、良質なアート系映画を撮る監督として有名です。劇中に使用される音楽も、センスの良いものが多いと感じられます。

 

 

第5位.ジム・ジャームッシュ「ストレンジャー・ザン・パラダイス」

ジム・ジャームッシュ「ストレンジャー・ザン・パラダイス」がおすすめの理由

ジム・ジャームッシュ監督作品で、初めて鑑賞した映画です。若かったのもありますが、物凄く面白かったという訳でもない。よく分からず、鑑賞後はぽかんとした記憶があります。でもなぜか後々ずっと心に残る映画。ちなみにこの作品は、第37回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞しています。とにかく劇中の若者のセリフとか会話なども、インパクトが強かったです。スクリーンに映し出されるのは、私達日本人が普段イメージしているアメリカや、アメリカ人とは程遠いイメージの人達。ストーリーからは一攫千金を夢見るアメリカンドリームが全く感じさせられず、何となくやる気も向上心もない若者らが、自由に気ままに生きているというイメージです。彼らははみ出し者である事に劣等感を感じておらず、むしろ映し出される生活からはスタイリッシュなものが感じられました。特に登場人物らの淡々と交わす会話が新鮮。また1980年代の映画なのに、モノクロ映像というのも新しかったです。

 

 

第4位.ジム・ジャームッシュ「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」

ジム・ジャームッシュ「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」がおすすめの理由

吸血鬼が描かれた作品ですがホラータッチではなく、切なくロマンチックなラブストーリー風に仕上げてあるのがこの作品の特徴です。主人公であるアダムは表向き、アンダーグラウンドなロッカーとして知られるミュージシャン。しかし実は彼は何百年も生き続けているヴァンパイアでもありました。更に彼には最愛の妻のイヴがおり、彼女はなぜかモロッコに住んでいます。ある日、そんな妻イヴがアダムを訪ねてきます。久々の2人の時間を堪能する吸血鬼達。彼らはヴァンパイアでありながら、露骨に人を襲ったりはしないのが、如何にもジム・ジャームッシュ作品らしいなと思います。また彼らが血液を上品なワイングラスに注いで飲んでいる姿は、観ていても何とも言えない感覚です。更に彼らは人間の事をゾンビと呼び、下品な存在としてやや見下している様子なのです。そんな2人の元にイヴの妹であるエヴァがやって来る所から、何かが狂い始める。エヴァは本能的であり露骨に人を襲う性格で、イヴとは対照的なのが良かったです。

 

 

第3位.ジム・ジャームッシュ「ナイト・オン・ザ・プラネット」

ジム・ジャームッシュ「ナイト・オン・ザ・プラネット」がおすすめの理由

ジム・ジャームッシュ監督作品の中でも、より多くの層の人々に受け入れられる作品なのではないかと思います。本作品は1991年に製作された作品で、日本でも大好評であったコメディ映画です。映画は5つの短編から成り立つオムニバス作品で、ニューヨーク、ローマ、パリ、ヘルシンキ、ロサンゼルスの5つの都市がそれぞれ舞台になったショートストーリーから構成されています。これらの全てが、タクシー運転手とその乗客のちょっとした日常的な会話の描写になっています。全編タクシーという同じ密室空間が映し出されているのですが、それぞれがほんの少し違っているのが心地良い。また普段はあまり目にする事の出来ない、他人のタクシーの中のコミュニケーションを盗み見ている様な楽しさがあります。コメディ映画としてただ単純に笑って楽しむ事も出来ますが、登場人物らの会話劇が案外深くてしみじみとしたものであるのもこの作品の魅力です。ニューヨークでのエピソードは特におすすめです。

 

 

第2位.ジム・ジャームッシュ「ダウン・バイ・ロー」

ジム・ジャームッシュ「ダウン・バイ・ロー」がおすすめの理由

同じ獄房に入れられた3人の男の物語。前作の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』同様、モノクロ映画作品です。タイトルになっている「ダウン・バイ・ロー」とは、気の合う仲間とか、相棒などの意味の様です。物語は無実の罪で逮捕された男ジャックとザックの獄房に、殺人罪の男ロベルトが加わる所から始まります。ロベルトは英語が上手く話せませんが陽気な性格で、彼が加わってからは獄中の雰囲気が明るくなるのでした。彼はたまたま投げたビリアードの玉が相手の頭に当たり、その当たり所が悪くて人を殺してしまったのです。ある日彼らは庭に抜け穴を発見。脱獄映画かなと思って鑑賞していると、獄中から抜け出すシーンは意外とあっさりで驚きました。斬新なストーリー構成です。また本作では、ザック役をミュージシャンのトム・ウェイツが好演しており、劇中のサウンドトラックには、彼の曲が使用されています。獄中での3人の会話劇が面白く、独特のテンションを維持しています。

 

 

第1位.ジム・ジャームッシュ「パターソン」

ジム・ジャームッシュ「パターソン」がおすすめの理由

舞台はニュージャージー州の田舎町パターソン。劇中では町の名前と同じ、バスの運転手であるパターソンの1週間が描かれています。月曜日、火曜日と区切りがあり、毎朝妻ローラとベッドで目覚める所から始まります。一冊の手帳に毎日詩を書く彼と、個性的なインテリアセンスのローラ。スクリーンの中では彼らの何気ない会話や、丁寧な生活が描かれます。何か重大な事件に巻き込まれる、なんて事は全くなく単調な日々が描かれていきますが、金曜日辺りからちょっとした変化が起こます。その後3日間の描写は特に予想しなかった展開の連続。パターソンが、携帯電話を持っていなかったのも素敵です。パターソンを演じているのは、アダム・ドライバー。彼はスター・ウォーズのカイロ・レン役よりも、こっちの方が似合っていると感じました。この様な作風はデビュー当時のジム・シャームッシュのスタイルから外れるモノではなく、全くぶれていないと言っても良いでしょう。疲れている時などに鑑賞すると、気持ちがほっこりして良いのではないかと思います。

 

 

 

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